Yahoo!ニュース

使い勝手の良い選手と、そうでない選手。ゲッツェと香川の問題点とは

杉山茂樹スポーツライター

バイエルンに留まるのか。それとも出場機会を求めて他のクラブへ移籍するのか。

マリオ・ゲッツェは2014年ブラジルW杯決勝対アルゼンチン戦で、胸トラ&ボレーを決め、ドイツを優勝に導いた立役者だ。しかし、所属のバイエルンではベンチ要員。

耳にするのは、昨季まで監督を務めたグアルディオラとの相性の悪さだ。ゲッツェ寄りの視点に基づけば、冷遇されていたとなる。記事の出所は地元ドイツ。そうなるのも致し方ないが、実際はどうなのか。ゲッツェ側に問題はないのか。

選手は大きく2つのタイプに分かれる。監督が使いやすいタイプと、使いにくいタイプと。使いやすい選手は、言い換えれば、監督にとってありがたいタイプの選手だ。采配の幅を広げてくれる選手。

3度あるメンバー交代で、11人の選手をそのつど、ピッチ上に奇麗に並べようとすれば、1つのポジションしかできない選手より、複数のポジションをこなせる選手の方が重宝する。監督にとってはアイディア、可能性、選択の幅を広げてくれるありがたい存在だ。

この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。

スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

杉山茂樹の最近の記事