どちらが強い?寺地拳四朗VS京口紘人ライバル対決の勝敗ポイントは
11月1日さいたまスーパーアリーナでボクシングライトフライ級統一戦が行われ、WBC王者の寺地拳四朗(30=BMB)と、WBAスーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)が対戦する。
この試合は、Amazonプライム・ビデオのPrime Video Presents Live Boxing第3弾として行われる。
寺地拳四朗について
寺地と京口はアマチュア時代からのライバルだ。年齢も近く、アマでは4度対戦し、寺地が3勝1敗で勝ち越している。
京口戦に向けて「全てにおいて、自分の方が勝っている」と自信を見せる。
寺地は2014年にプロデビューし、プロ入りからわずか6戦で日本王者に輝いた。
その後、東洋王座を獲得し、2017年にガニガン・ロペスからタイトルを奪取し、世界王者に輝いた。
圧倒的な強さを見せつけ、8度の防衛に成功。防衛戦では8勝(5KO)とKO勝利も多く、KO防衛の中でも、4試合は5R以内で勝利を決めている。
スタイルは独特な距離感とステップ。キレのあるパンチでKOの山を築いてきた。
9度目の防衛戦で、元王者の矢吹正道に敗れたものの、ダイレクトリマッチをKOで勝利し、今回の試合に辿り着いた。
京口紘人について
京口は、2016年にプロデビューし、プロ6戦目で東洋太平洋ミニマム級王者に輝いた。
その後、8戦目で世界タイトルを獲得し、2度防衛後に王座を返上。
減量苦を理由に階級を上げ、元スーパー王者のヘッキー・ブドラーをKOで破り、僅か12戦で2階級制覇に成功した。
接近戦に強く、好戦的なスタイルで、ボディ、アッパー、フックなど多彩なコンビネーションを打つ。
戦績は16戦全勝(11KO)、寺地同様KO率が非常に高い。
イングランドのスポーツイベントプロモーション会社のマッチルーム・スポーツと契約し、最近はアメリカやメキシコなど海外での防衛戦も行なっている。
寺地戦に向けて「(寺地は)前の手のジャブが強い。この階級では一番。自分のボクシングをすれば、結果は出る。得意な距離で戦う」と意気込みを語った。
対戦の経緯と勝敗のポイント
両者の対戦の話は以前から上がっていた。
2017年に世界王者になった寺地と、2018年にライトフライ級で2階級制覇を達成した京口が、同じ階級になったことで、ファンの間では対戦を望む声が多く聞かれた。
放映するテレビ局やプロモーターの違いから、実現されなかったが、今回ついにPrime Videoでのプレミアマッチが実現した。
ともに王者で年齢も近く、どちらが勝利するか予想するのは難しい。
公式試合ではないので参考にはならないが、2018年に後楽園ホールで公開スパーリングをする機会もあった。
その時は、近距離では京口、遠距離では寺地が優勢、という印象を受けた。両者は得意としている距離が違う。
また、寺地がジャブとストレートが得意なのに対し、京口はフックやボディアッパーなど、多彩なパンチを放つ。
お互い得意な距離で戦うためにも、中間距離での戦いが勝敗のポイントとなるだろう。
ともにKO率が高いため、KO決着の可能性も大いにある。
寺地は「今回で(ベルトを)二つ集めて、あと二つもいずれ集めたい」と語っていた。
この試合のセミファイナルは、WBO世界ライトフライ級タイトルマッチが行われ、同級2位の岩田翔吉(帝拳)が、同級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑戦する。
岩田が勝利してベルトを獲得すれば、寺地VS京口戦の勝者との対戦も見えてくるだろう。
激戦のライトフライ級に注目だ。