NBAグリズリーズの渡邊雄太、プレシーズン最終戦は2得点、2ブロック。CP3にリベンジを誓う
NBAメンフィス・グリズリーズの渡邊雄太が、10月12日(日本時間13日)にテネシー州メンフィスにて行われたプレシーズン最終戦に出場。8分41秒プレーして、2得点、2ブロック、1スティールを記録した。
プレシーズン5戦目にして最終戦の相手は第1戦と同じヒューストン・ロケッツ。昨季はリーグ最高勝率を記録して、ジェームズ・ハーデン、クリス・ポール、カーメロ・アンソニーらのスーパースターを並べるロケッツは、初戦は左肩の痛みで欠場した渡邊雄太がとても戦ってみたい相手だった。
参考記事: グリズリーズの渡邊雄太。ロケッツのポールやハーデンとのマッチアップをイメージしながら試合を観ていた
渡邊の出番が巡ってきたのは、20得点差と離された最終クォーターの残り8分41秒。渡邊がコートに足を踏み入れたと同時に、アンソニーは交代してベンチに下がったが、ハーデンとポールの2人はコートに残った。
「(ハーデンとポールと同時にコートへ立ち、マッチアップできたのは)自分の中でめちゃめちゃ大きくて、あの一瞬でしたけど、楽しいという言い方が合っているか分からないですけど、今日は彼らと同じコートに立って、試合ができたのは本当に良い機会で、今まで以上にモチベーションとなりました」
ポールとはゴールに向かって左側で1対1となり、ドライブを警戒したところ、シュートフェイクに引っかかってジャンプしてしまい、相手との接触によりフリースロー3本を与えてしまった。
「頑張って距離を詰めようとしたのですが、プレッシャーという部分で本当になんでもされそうな感じが正直ありました」とNBAのスーパースターと初めてマッチアップした経験を口にした渡邊からは、リーグを代表する選手と対等に戦っていく覚悟が伝わってきた。
「あのファールはずっと頭の中でイメージしていて、飛んではダメだと言うのは頭の中では分かっていたのですが、身体が反応してしまって。あれは絶対にやってはいけないプレーだったので、あそこはすごく大きな反省点です。ああいう場面で、きっちりとノーファウルで止めることができないと、このレベルで自分がディフェンダーとして生きていくのは厳しいかなと感じました」と反省した渡邊は、「頭の中では意識していたのですが、それがプレーとして出せなかったのが本当に悔しいです」とCP3を相手にしても怯むことなく悔しがった。
ただ、やられて終わるのではなく、ポールからスティールを奪ったり、ハーデンが狙ったパスも防いで、ディフェンダーとしての意地も見せた。
「(ハーデンのパスは)あの場面では、自分で来るか、味方を使うかの二択だったので、あそこはうまく反応できたかなと思います。ハーデンが完全にパスモーションに入ったので、(タイミングを合わせて)飛んだら、うまく手に当たりました」
「クリス・ポールとは1対1の場面になって、今日は完全に自分の負けでしたけど、また彼とマッチアップして、次は止めたいという気持ちが強いです」
渡邊が力強く誓ったリベンジが今シーズン中に実現することを楽しみにしている。その約束を実現させるために渡邊雄太は、惜しみない努力を続けて成長していくはずだ。