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「否認の病気」「嘘をついてしまう病気」それが依存症。依存症者は、キャンセルしないことが重要です。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「依存症者は、キャンセルしないことが大切です」というお話をします。

依存症は、否認の病気と呼ばれています。
「俺は、酒を飲むが、依存症ではない」
「私は、パチンコするが、別に依存症ではない」
「俺は、痴漢や盗撮をするが、やめようと思えば、いつでもやめられる」
「私は、食べるのが好きで太ってはいるが、別に依存症というわけではない」等々です。

また依存症者は、嘘つきとも言われています。彼ら彼女らは、無自覚に嘘をつきます。また、彼らは、自分のついている嘘に、自分自身が騙されてしまうことが多いため、嘘をついている自覚がないことが多々あります。
「酒は、飲むには飲んだが、ほんの少ししか飲んでいない」
「パチンコはするが、トータルで言えば、プラスマイナスゼロぐらいで、大きく負けてはいない」
「俺は、女性を故意になど触っていない。偶然、手が触れただけだ」
「私は、特に痩せたいとは思わない。好きな物を食べずに生きてて、何が楽しいのかと思う」等々です。

だから、彼ら彼女らは、カウンセリングや自助グループには、行こうとしないし、せっかく行っても、すぐにドタキャンとか無断キャンセルをして、通うのをやめてしまいます。

彼ら彼女らは、自分の依存症に向き合うのが怖いのです。
彼ら彼女らは、好きで楽しいから、心のどこかで、依存を続けたいと思っているのです。そのせいで、彼ら彼女らの生活は、どんどん支障が出始めます。

依存には、いろんな依存があります。
「アルコール依存」「ギャンブル依存」「性依存」「食依存(過食・拒食)」「薬物依存」「スマホ依存」「仕事依存」「子ども依存」等々。←もっとたくさんあります。

ここで、あなたが依存症かどうか、簡単にテストしてみましょう。
1.「やめなければいけない」と思いながら、やってしまうことはありますか?
2.他人が、あなたの依存行為を非難したことがありますか?
3.自分の依存行為に関して、後悔に似た気持ちを持ったことはありますか?
4.ストレス解消のために、依存行為をしたことがありますか?
上記4つに、「はい」と答えたあなたは、依存症の可能性が極めて高いです。
上記の質問に、1~3ほど「はい」と答えたあなたは、依存症の可能性があります。
上記の質問に、ひとつも「はい」と答えなかったあなたは、依存症の可能性が少ないです。

本気で自分の依存症を治したいのであれば、どうぞカウンセリングもしくは自助グループに定期的・継続的に通ってください。そして自分で勝手に、「もう治った。もう俺は、依存しない自信がある」などと思わないでください。
そうすれば、あなたの依存症は、寛解します。← 通うところは、基本、メンタルクリニックではありません。ただ、お薬は、役に立つことも多々あります。

※ 寛解とは、完治ではありません。依存したい気持ちがサッパリなくなるのではなく、依存したい気持ちをわずかに持ちながら、依存しない行動を続けられることです。

私は、あなたが依存の沼から抜け出し、毎日を爽やかに生きていかれることを、心から祈っています。
そして私は、自分の依存と向き合い、カウンセリングや自助グループに通い続けている人を、心から尊敬しています。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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