史上8番目の若さで100本塁打に到達。トラウトやハーパーを凌ぎ、彼ら以上の大型契約も手にする!?
4月12日、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)は、今シーズン2本目のホームランを打ち、通算100本塁打に到達した。
この日は、通算470試合目。100本塁打までの試合数の少なさという点では、歴代トップ10に入らない。メジャーリーグ(ナ・リーグとア・リーグ)の球史において、400試合未満で100本塁打に到達した選手は、12人を数える。そのうちの3人は、ソトよりも100試合以上少ない。325試合のライアン・ハワード、347試合のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)、355試合のゲリー・サンチェス(現ミネソタ・ツインズ)がそうだ。
ただ、ソトは、23歳169日で100本塁打に到達した。こちらは、史上8番目の年少記録だ。それまで8位に位置していた、ブライス・ハーパー(現フィラデルフィア・フィリーズ)の23歳181日を凌いだ。ハーパーが19歳195日でメジャーデビューしたのに対し、ソトは19歳207日なので、デビューからの日数も、ソトのほうが少ない。ちなみに、ハーパーが100本目のホームランを打ったのは、518試合目だ。
かつて、ソトとハーパーは、チームメイトだった。ソトは2018年にメジャーデビューし、ハーパーはそのオフにナショナルズを去った。翌年、ナショナルズは、モントリオール・エクスポズ時代を含め、球団初のワールドシリーズ優勝を飾った。
ハーパーは、フィリーズと13年3億3000万ドル(2019~31年)の契約を交わしている。一方、ソトが求めている契約は、それよりもさらに大きい。昨年の冬、ナショナルズが申し出た13年3億5000万ドルの延長契約を、ソトは断っている。ESPNのエンリケ・ロハスに対し、ソト自身がそう認めたという。
これまでに総額3億5000万ドル以上の契約を手にした選手は、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)とムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)の2人しかいない。それぞれ、12年4億2650万ドル(2019~30年)と12年3億6500万ドル(2021~32年)。どちらも延長契約だ。ハーパーと同じく、ソトも、スコット・ボラスを代理人としている。FAになるのは、2024年のシーズン終了後だ。
先日、ワシントン・ポストのバリー・スルーガが発表した記事によると、ナショナルズのオーナーは、球団の売却を検討しているらしい。実際にそうなった場合、新オーナーは、却下された3億5000万ドルからさらに上積みし、ソトに延長契約を申し出るかもしれない。