【京都市】東山区 「ここは御国を何百里」の歌碑を見て平和を祈る…
京都の東山区を歩いていると、とにかく様々な史跡に巡り会います。
以前、花園天皇陵について記述しましたが→「知恩院」と「青蓮院」に囲まれた『花園天皇陵(十楽院上陵)』が東山に!
その道路を挟んだ迎え側の良正院さんの門前になにやら気になる石碑が…
浄土宗知恩院の塔頭の1つである『良正院』さんは、徳川家康の娘・督姫(とくひめ)追善のために創建されたお寺。本尊は阿弥陀如来です。境内には、障害者支援施設である社会福祉法人大照学園が併設されています。
徳川家康の次女で、池田輝政(いけだてるまさ)の夫人となった督姫の菩提寺。1631年建立、ふすま絵は京狩野派の三益によるものと伝わります。通常は非公開のお寺さんです。
「良正院」の門前に、『肉弾』の著者である桜井忠温大佐が「ここは御国を何百里」との一節を記した石碑が建てられてあります。
1905年(明治38年)に日本で作られた曲『戦友(軍歌)』(真下飛泉作詞、三善和気作曲)の一部だそう。日露戦争時の歌で演歌師で流行し、14番まであります。
良正院の歌碑は、作詞をした飛泉の死後二年目、飛泉の終焉の地の近くである良正院門前に、氏の教え子1824人により昭和二年に建てられたそうです。
もう一つ、大江町にも『戦友』の歌碑があります。こちらは昭和四一年建立。大江町川河守新町出身の真下飛泉のために建てられました。与謝野鉄幹に師事したので「明星派」の影響を強く受けた飛泉は歌詞にもその傾向があらわれているそうですよ。
平和な世の中に感謝を覚えます…合掌。
「ここは御国を何百里」歌碑
京都府京都市東山区林下町