【京都市】東山区 「知恩院」と「青蓮院」に囲まれた『花園天皇陵(十楽院上陵)』が東山に!
京都市東山、知恩院の裏手にある『花園天皇陵(十楽院上陵)』。観光地でもある円山公園から徒歩圏内、そして「知恩院」と「青蓮院」に囲まれるようにしてその御陵はあります。
鎌倉時代後期-南北朝時代の第95代の花園天皇は、永仁5年(1297)に持明院統の伏見天皇の第2子として誕生し、12才で即位しました。
しかし12才から22才までの10年間の在位したが、実権は父である伏見上皇にあり、大覚寺統の後醍醐天皇に譲位して、自ら上皇となりました。その時代はいま、テレビでも話題の皇室と北条家と足利家の両政権をめぐる激動の時代。
39歳で剃髪得度(出家)、法名を遍行と称し花園法皇となりました。正法山「妙心禅寺」は花園法皇を開基とし、花園天皇は52歳で天命を成就するまで精進されます。
「十楽院上陵」と称された「花園天皇陵」。浄土真宗で知られる蓮如上人の誕生地が、御陵の脇にあります。
花園天皇ののちに天皇になった「後醍醐天皇」は、伏見上皇に幕府打倒の異心ありとする嫌疑をかけられます。89代後深草天皇に端を発した「持明院統」と「大覚寺統」の対立は、鎌倉幕府である北条体制の介入をみながら、「南北朝時代」へと突入します。
歴史を動かすきっかけとなった一人である花園天皇、その御陵の周りには「知恩院」、「青蓮院」や「円山公園」などがあります。前の神宮道をいくと、「平安神宮」へ、また円山公園からは「八坂神社」と続きます。まだまだ紅葉が楽しめる東山で観光を楽しみながら、歴史を深堀されてください〜
花園天皇陵(十楽院上陵 )
京都市東山区粟田口三条坊町