【小谷村】山の恵みを探し求めて…秋のごちそうハント〜きのこ狩りアドベンチャー(おたり自然学校)
秋の深まりを感じる頃、「小谷村」の豊かな自然を舞台に、特別な体験が楽しめる「おたり自然学校」のきのこ狩りツアーに参加しました。
おたり自然学校では、自然と触れ合うことで日常生活に役立つ学びを得る機会を提供し、訪れた人々が心身ともに元気になることを目指しています。
今回は、秋の贅沢なごちそうである「天然きのこ」を探しに、自然の中を冒険する「〜野人と行く!秋のごちそうハント〜きのこ狩りアドベンチャー」(以下、きのこ狩りツアー)に参加しました。
自然の中で贅沢な冒険を体験「きのこ狩りアドベンチャー」
松本方面から糸魚川方面へと続く国道148号を脇道に入り、車で約10分ほど進むと、静かな山中に「石坂森林探険村」の看板が現れます。
ここが、今回の「きのこ狩りツアー」の会場となるおたり自然学校が運営する「石坂森林探険村」です。広々としたキャンプサイトやコテージ、釣り、カヌーが楽しめる池など、様々なアクティビティが整備されており、めいっぱいの自然を満喫できる空間が広がっています。
今回参加した「〜野人と行く!秋のごちそうハント〜きのこ狩りアドベンチャー」は、その名の通り、秋の野生食材の王様である“天然きのこ”を探し求め、山を探検するワイルドな体験。他では味わえない、唯一無二のアクティビティとして、毎年多くの参加者で賑わっているそうです。
ツアーが始まると、ガイドを務めるおたり自然学校校長・大日方冬樹さんの案内のもと、普段は足を踏み入れることのない山の中へと進みます。
私が最初に見つけたのは「ハナイグチ」。地元では「ジコボウ」とも呼ばれ親しまれているきのこです。大日方さんの説明を聞きながら、自然の中で次々と珍しいきのこに出会うことができました。
ツアー中に採れるきのこの種類は時期によって異なりますが、通常10種類以上が収穫できるとのこと。私が参加した日も、見たことも聞いたこともないような種類のきのこを次々と見つけることができました。
採れたてきのこの美味しさを実感「きのこランチ」
きのこ狩りを終え、石坂森林探険村に戻ると、待望の「きのこランチ」の時間が始まります。採れたてのきのこを使ったきのこ鍋や天ぷらは、まさに絶品。特に、きのこの旨味が溶け出した出汁は、飲み干したくなるほどの美味しさでした。
参加者からも、そのおいしさに感動の声が上がるそうで、その反応についてガイドの大日方さんは「市販のきのことは全く違うことに驚くお客さんが多いです。特にシャキシャキした食感に感動される方が多いですね」と話します。実際に、採れたてのきのこを食べることで、きのこ嫌いを克服するお子さんもいるのだそうです。
4年前に始まったこのきのこ狩りツアーは、今では全国各地からの参加者で賑わい、満席になる日も珍しくないとのこと。中には、アメリカからこのツアーを目当てに訪れる方もいるというほど、その魅力は国境を越えて広がっています。
ありのままの自然を守る—おたり自然学校の取り組み
大日方さんがこのツアーを始めた背景には、「ありのままの自然を生かした地域振興」への強い思いがあります。もともと小谷村から車で1時間ほどの千曲市(旧更埴市)で生まれ育った大日方さんは、小さい頃、近所の田畑や小川、山で遊びまわる日々を過ごしたそう。しかし、その自然が急速な工業化で失われるのを目の当たりにした経験から、ありのままの自然資源を生かした、体験型の商品を作りたいそんな思いが強くなり、原風景が残る小谷村で、おたり自然学校を始め、さまざまな体験の提供を続けています。
これから訪れる冬には、狩猟体験やメープルシロップ作り、春には山菜狩り、夏にはキャンプと、四季を通してさまざまな体験が提供される「おたり自然学校」。季節ごとに異なる自然の魅力を存分に楽しめるおたり自然学校に、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
《体験情報》
【団体名】おたり自然学校(石坂森林探険村)
【住所】長野県北安曇郡小谷村中小谷丙8457
【電話】090-1040-5085
【駐車場】12台程度
【公式HP】https://www.otarinatureschool.net/wildmushroomhunting
【SNS】https://www.instagram.com/otarinatureschool/