【安曇野市】焼き菓子がつなぐ地元の味と人の想い—「焼き菓子工房MYU」の魅力に迫る
長野県松本市の中心部から車で約20分。安曇野市三郷にある小さな焼き菓子店「焼き菓子工房MYU」を訪れました。
店内に足を踏み入れると、温かな雰囲気とともに焼き立ての甘い香りが漂い、20種類以上の焼き菓子が並ぶ光景に思わず目を奪われます。
「地元の食材をふんだんに使っているので、新鮮な味わいを楽しんでいただけると思います」と語るのは、オーナーの関美江子さん(以下、関さん)。今回は、地元産にこだわった焼き菓子作りへの想いを伺いました。
オープン7年…「焼き菓子工房MYU」の始まりと想い
2017年にオープンした「焼き菓子工房MYU」は、今年で7年目を迎えます。関さんが安曇野の地でお店を構えたのには、特別な理由があるといいます。
「安曇野は、素晴らしい食材に恵まれています。そんな素材を活かしたお菓子を作りたいという気持ちが、ここでお店を始めたきっかけでした」
元々パン屋で経験を積んだ関さん。しかし、次第に「お菓子作りが自分に合っている」と感じるようになり、地元の方に愛される焼き菓子を届けたいという想いから独立を決意しました。
その時の想いについて、関さんは「自分の手で作ったものを直接届けたい。お店を開くことで、より多くの人に喜んでもらえるのではと思いました」と振り返ります。
「素材本来の味わいを」地元産素材へのこだわり
「焼き菓子工房MYU」で作られる焼き菓子の特徴は、地元産の新鮮な食材を使っていること。安曇野で採れた果物や北アルプス牧場の牛乳、会田養鶏場の卵など、厳選された素材が使用されています。
「焼き菓子というと日持ちがするイメージがありますが、MYUではフレッシュさを大切にしています。例えば、地元産の果物をジャムではなく軽く煮詰めたソースにして使用することで、素材本来の味わいを活かしています」
人気商品のカヌレ(税込270円)も、地元の卵や牛乳をたっぷり使った一品。外はカリッと、中はしっとりした食感が評判で、リピーターのお客様も多いのだそうです。
店名「MYU」の由来
店名の「MYU」は、フランス語の「mieux」から来ていると言います。意味は「より良い」や「だんだん良くなる」というもの。
「お店が少しずつ良くなり、地域に根付いていければという想いを込めて名付けました。覚えやすさも意識して、シンプルに『MYU』にしたんです」
また、この名前には、関さんの「お店とともに成長し続けたい」という希望も込められているといいます。
11月23・24日「推しマルシェ」で「MYU」の味を
店舗営業に加えて、「焼き菓子工房MYU」では地元のマルシェやイベントにも積極的に出店しています。その理由を伺うと、「最初はお店を知ってもらうためのPRでした。でも今では、イベントでの出会いそのものが楽しみになっています」とのこと。
「イベントは、普段お店に来られない方にも知っていただける機会になります。新しいお客様との出会いがモチベーションになっています」
11月23・24日には、宮田村で開催される「推しマルシェ」にも出店予定。安曇野周辺以外の方も、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
地元食材へのこだわりと、地域に根付いた活動を続ける「焼き菓子工房MYU」。その魅力は、焼き菓子のおいしさだけでなく、関さんの想いの深さにあります。
「お店を始めてから7年。石の上にも三年と言いますが、少しずつ認知していただけるようになりました。これからも、安曇野の豊かな素材を活かしたお菓子を通じて、人と人をつなぐ広場のような存在でありたいと思っています」
安曇野市を訪れる際には、ぜひ「焼き菓子工房MYU」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
≪店舗情報≫
【店名】焼き菓子工房 MYU
【住所】長野県安曇野市三郷明盛1300‐6
【電話】 0263-55-7511
【営業時間】11:00-17:00
【定休日】月曜〜水曜(イベント出店時は店休あり)
【駐車場】3台
【SNS】公式Instagram
≪出店情報≫
インフルエンサー推しの店が集うマルシェ
【開催日】11月23日(土)24日(日)
【開催時間】10:00〜15:00
【場所】宮田村総合公園ふれあい広場
【住所】長野県上伊那郡宮田村1926-9
【SNS】 公式Instagram