ミモザの日にはミモザのような寶月堂さんの「果実糖」凝縮されたオレンジと蜜柑が弾ける優しいもちもち食感
3月8日は「ミモザの日」。SNS上では和洋問わず、ミモザを意匠としたお菓子が登場しております。また、ニュースなどでも目にしたことがある方もいらっしゃるでしょうか。ミモザの日は「国際女性デー」ともいわれております。
その理由はいくつかありますが、険しい土地でも上を向いて可憐な花を咲かせるミモザの佇まいから、イタリアの女性政治家が提唱。更に、花言葉の一部に感謝という意味も込められていることや日頃の愛情をミモザの花に託してプレゼントするという習慣もあるそうです。ロマンチックですね。
実は先日、都内の新宿高島屋さんで開催された「旅する和菓子」という催事にて、まさにミモザのようなお菓子と出会いました。本日は香川県丸亀市に本店を構える「寶月堂」さんにて、イベント期間のみ販売されていた「果実糖」というお菓子をご紹介。
100年以上の歴史を紡がれてきたお菓子のみならず、京都で修行なさった若女将の繊細かつ温かな感性に染められた(若女将ご本人もとっても可愛らしい方です)お菓子も沢山揃う寶月堂さん。
果実糖はオレンジと蜜柑の果汁、そして寒梅粉やお砂糖をあわせたお菓子。寒梅粉は一度蒸しあげた餅生地を焼いて粉砕しておりますので、口の中でもちもちとした食感へと変化。落雁などにも使用されていますね。
むっちりとした果実糖をひと噛みすると、開封した際よりもはるかにフレッシュで甘酸っぱい香りが駆け抜けていきます。この愛らしい小柄な姿からは想像もつかないほど香りも瑞々しさも凝縮されています。
オレンジ、蜜柑それぞれを交互に楽しんでいると手が止まりません。もちもちだけではなく、一定のところへ到達するとさらさらとほどけていくような感覚は、なんとなく州浜のような気もします。
また、箱の帯にも注目。味わいだけではなく、こうしたサプライズも含めてお菓子ともうしますかうっとりする作品だなぁとつくづく思うのです。
いつの日か、ゆったりとした瀬戸内海の潮風を孕んだ丸亀市の空気と共に、寶月堂さんのお菓子をいただく日を楽しみに、残りわずかとなった果実糖をまたひとつ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<寶月堂・本店>
公式サイト(外部リンク)
香川県丸亀市米屋町16
0877-23-0300
9時~17時30分(水曜日のみ9時~17時)
定休日 元旦