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藤井聡太竜王、防衛か? 広瀬章人挑戦者、追いついてフルセットか? 12月2日から竜王戦第6局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 12月2日・3日、鹿児島県指宿市・指宿白水館において第35期竜王戦七番勝負第6局▲藤井聡太竜王(20歳)-△広瀬章人挑戦者(35歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 第5局は広瀬挑戦者が勝って、カド番をひとつしのぎました。

 藤井竜王は6回目の七番勝負で初の2敗目を喫しました。第6局を戦うのも初めてです。

 両者の過去の対戦成績は藤井9勝、広瀬3勝です。

 今期七番勝負、藤井竜王先手の第2局と第4局は角換わりでした。本局はどうなるでしょうか。

 藤井竜王の今年度成績は27勝7敗(勝率0.794)です。

 竜王戦第5局と第6局の間におこなわれた棋王戦敗者復活戦。藤井竜王は伊藤匠五段に勝っています。

 八大タイトル制の将棋界で、五冠を保持する藤井竜王。ここから竜王防衛、王将防衛、棋王挑戦・獲得となれば、年度内に六冠に達します。

 広瀬挑戦者の今年度成績は18勝8敗(勝率0.692)です。

 広瀬挑戦者は竜王戦第5局が終わって東京に帰ったあと、新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者となったそうで、11月29日に予定されていた王位戦予選・谷合廣紀四段戦は延期されました。

 その後、抗原検査の結果は陰性で、体調にも変わりがなかったとして、12月1日朝、竜王戦第6局が予定通り開催されることが発表されています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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