ドジャースは今オフにFAのソトを手に入れようとするのか。その場合、こちらもFAのテオスカーは…
10月26日、ワールドシリーズの第2戦に、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)は、ホームランを打った。相手の投手は、山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)だ。この2人は、来シーズンから、チームメイトとしてプレーするかもしれない。
今オフ、ソトは、FAになる。10月27日、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンは、ソトがドジャースでプレーすることに興味を抱いているなら、ドジャースは契約に向けて動くという情報がある、と報じた。
これまで、ソトは、ワシントン・ナショナルズ(2018~22年)、サンディエゴ・パドレス(2022~23年)、ヤンキース(2024年)でプレーし、外野の両コーナー、レフトとライトを守ってきた。現在、ドジャースでレフトを守っているテオスカー・ヘルナンデスも、ソトと同じく、今オフにFAとなる。
ソトもテオスカーも、4シーズン続けて25本以上のホームランを打っている。30本塁打以上と30本塁打未満が2シーズンずつ、という点も共通する。ただ、2021年のホームランは、ソトの29本に対し、テオは32本ながら、その後の3シーズンは、いずれもソトの本数がテオを上回る。各シーズンの本数は、2022年が27本と25本、2023年が35本と26本、2024年は41本と33本だ。
しかも、2018年のメジャーデビュー以降、ソトのシーズン出塁率は.400を下回ったことがない。一方、テオのシーズン出塁率は、最も高い2021年でも.346だ。どのシーズンも、2人の出塁率には75ポイント以上の差――.001=1ポイントとして表記――がある。
また、2人とも、今月、誕生日を迎えた。テオが32歳、ソトは26歳だ。
ソトを迎え入れるには、昨オフにドジャースが大谷翔平と交わした10年7億ドルまではいかないにしても、「大型契約」という形容を超える金額が必要になる(「15年4億4000万ドルの申し出を拒否!? 総額は史上最高のトラウトを上回るが…」)。多くの球団にとっては、高嶺の花だ。けれども、いくつかの球団は違う。後者には、ドジャースも含まれる。
ドジャースは、ソトを迎え入れ、テオも呼び戻す、という可能性も、ゼロではない。ムーキー・ベッツをライトから二塁や遊撃に移せば、外野の両コーナーにソトとテオを据えることができる。けれども、ドジャースがソトとの契約に本腰を入れる場合、テオとの再契約は、ソトを手に入れられなかった際の「プランB」となりそうだ。
テオは、ヤンキースがソトと再契約を交わせなかった時の「プランB」にもなり得る。