【札幌市南区】札幌芸術の森で、札幌焼を体験! 陶芸家、阿妻氏による特別講習会1回目。
いろはです。この度も記事を読んで頂きありがとうございます。
昨日の札幌は今年初の夏日、そして湿度が高くてムシムシしていましたが、本日は打って変わり気温が急降下となり、予報では高くても17度ほどのようです。半袖では肌寒い日となりますが、服装で工夫をして風邪を引かないようにご自愛ください。私も気をつけます(#^.^#)
さて、本日の内容は、2022年6月19日(日)に札幌芸術の森にて札幌焼(さっぽろやき)の講習会に参加してきましたので、そのご報告となります。
札幌焼?札幌の名前の付く焼き物文化があるの?とご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、さかのぼること明治に始まった歴史有る札幌の焼き物文化なのです。ご存じない方は、是非この記事で知るきっかけになり、陶芸に興味を持つキッカケになるといいなぁと思います。ご存じの方も是非札幌焼の講習会の様子とその後を小さなシリーズとして今後、月1ほどで数回に渡りご紹介するので、おつきあい頂けると嬉しいです(#^.^#)
講習会会場は、札幌芸術の森内のクラフト工房、大制作室です。
こちらでは、陶芸、木工、染色、七宝などの講習会、ワークショップが行われています。
今回は、「札幌焼」~知って楽しむ地元の陶芸~として2回に渡って講習会を行います。
7月30日~8月7日まではこの講習会で製作したものを作陶展として大制作室にて展示されます。
講師の先生は、札幌焼の後継者である阿妻一直氏
1981年に陶芸家として札幌市西区八軒に「一直焼八軒窯」を築き独立。
1997年に盤渓へ移り「札幌焼盤渓窯」を築き現在は陶芸教室を開いているそうです。
初めに、札幌焼とは明治の開拓時から始まり、大正時代には札幌市中央区にて生活に根ざした食器として製造されていた陶器であったこと。そして、1度は途絶えたが戦後に復活し、現在は阿妻先生が継承し、札幌の鉄分の多い茶色の陶土の改良とそれに合う釉調合を行った結果、現在の形となったことを知り、阿妻先生の札幌焼への情熱と北海道のみなさん、更に全国のみなさんに広く知ってほしいという熱い想いがとても伝わってきた内容でした。
その後、製作の過程をデモンストレーションにて、目の前で丸くした陶土を道具を使わず手であっという間に器に象られ、そのスマートな手際に目を見張り見入ってしまいました。
今回は、1キロの陶土を1人ずつ配布されており、自由製作のため各々で作りたい器について製作手法を質問しておりました。みなさんさすがやる気満々でした。
「いろは」はというと、丼を作ることにしました。
手で丸くした陶土の中心に穴を手で開けてロクロに置き、ロクロを少しずつ回しながら、陶土を両手ではさみ、上に伸ばしなが丼っぽく仕上げていきます。
丼としてだいたいの形になってきたところで、最後は先生に美しく仕上げて頂きました(#^.^#)
終始、みなさんは先生に質問や相談をされていて、先生は大忙し。工房内を歩き回って作品にアドバイスをされたり、仕上げを手伝っておられました。あっという間に時間は過ぎて、14時過ぎた頃には、完成される方もちらほら・・・平皿、コーヒーカップ、マグカップ、丼、箸置きなど様々な素敵な作品が出来上がっておりました。
時間内にみなさん余裕で完成されて、仕上がった作品に対してとても嬉しそうな様子でした。
自分の手で作り上げただけで満足感があり、まだ焼き上がっていないのに嬉しいものでした。次に焼き上がった後に使う喜びもあり、陶芸は心に癒やしをもたらすものだと思いました。いろはも使用するのが今から楽しみで仕方がないです。
焼き上がりの見本です。釉薬の厚みや掛かり具合などにより変化のある深い青と白濁色がとても魅力的です。
焼成後は、作陶展として展示されます。札幌焼の釉薬の色はとても美しいので、是非お越し下さい。
作陶展の様子は次回またご報告したいと思います。