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自殺しようとする人が出す13個のサイン。「死にたい…」って言われたら、何て返せばいいのか?

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日のテーマは、「自殺しそうな人が出す13個のサイン」です。

自殺しそうな人は、周囲の人に、何かしらサインを出すものです。
家族を含めた周囲の人は、そんな兆候にいち早く気付き、何とか助けてあげて欲しいと思います。

たった今、私は、「何かしらサインを出す」と言いました。でも多くの場合、そのサインは小さくて気付きにくいものです。よって、自殺した人がいる家族や、その周囲の人に向って、「何で、気付いてやれなかったの?」等と、彼らを責めるような発言はやめてください。
ただでさえ、彼らは、自分の身近な人が亡くなって悲しんでいるものです。そんな人に向って、相手を責めるようなマネは、厳として慎むよう、ここでお願いしておきたいと思います。

では、早速。
自殺しそうな人は、次のようなサインを出すことが多いです。
01.顔色が悪く、しんどそうに身体を動かす。
02.元気がなくなり、口数が減る。目も合わせなくなる。
03.イライラして怒りっぽくなる。
04.今まで夢中になってやっていた趣味などに関心を示さなくなる。
05.酒や煙草の量が増える。
06.ギャンブルに走る。女に走る。男に走る。
07.車をぶっ飛ばすなど、危険な行為をするようになる。
08.体重が急激に増えたり減ったりする。
09.急に部屋を片付け始めたりする。←これは自殺の準備です。
10.大切にしていた物を人にあげたりするようになる。よそよそしくお礼を言ったりする。
11.「生きていても意味がない、生きていても仕方がない」等と口走るようになる。
12.直接、「死にたい」「消えたい」等という言葉を口にするようになる。
13.家出したり失踪したりする。

以上です。
他にもまだ色々あるかと思いますが、今日は、思いつくままにお話ししました。

「『死にたい、死にたい』と言う奴に限って死なない」という言葉を聞くことがありますが、それはウソです。「死にたい、死にたい」と言って、本当に死んでしまう人はたくさんいます。よってデタラメなことは言わないようにしてください。どうぞ宜しくお願いします。

上記の他、
身近な人が死んだり、憧れていた人や好きだった人が死んだり、可愛がっていたペットが死んだことにより、それがきっかけで自殺してしまう人もいます。
また、たくさんの借金を抱えたり、事業の失敗により自信を失い、自殺してしまう人もいます。
よって、家族を含めた周囲の人は、自分の隣人の様子がいつもと違ってみえたら、「どうしたの? 何か気がかりなことでもあるの?」と優しく声をかけてあげてください。

続いて、
「もしも、隣人から、『死にたい』と言われたらどうしたらいいのか? 何て返せばいいのか?」についてお話ししたいと思います。

隣人から、「死にたい」と言われたらどうするか?

まず最初に、良くない例からご紹介したいと思います。
「何、バカなこと言ってんの。死んだって、何の解決にもならないんだよ」
「死ぬのは許さん。死んじゃダメだ。死ぬのは所詮、卑怯者がやることだ」
「死にたいなんて贅沢だ。世の中には、生きたくても生きられない人だって沢山いるのに…。わかってんのか?」
「死にたいなんて、どうかしてんじゃないの? 何が不満なの? 両手両足あって…。それでもまだ足りないの? 生きてるだけでも『ありがたい』と思って感謝しなくちゃ」
「何が、『死にたい」だ。死にたいのは、こっちのほうだ」
等、以上です。
他にもいろいろあるかと思いますが、とりあえず、良くない例をご紹介しました。

自殺を考えている人は、今言ったようなことを言われると、さらに死に近づきます。隣人に死んで欲しいのであれば別ですが、死んで欲しくないのであれば、今言ったようなことは、決して言わないようにしてあげてください。

では次に、良い例ご紹介したいと思います。
1.「死にたい」と言われたら、まずはお礼を言いましょう。そう「お礼」です。
「そんな、命に関わる重要なことを、私に打ち明けてくれてありがとう」と言うのです。ここが重要です。
「死にたい」等と言われたら、動揺する人が多いかと思うのですが、まずは「お礼を言う」ということを1番に覚えておきましょう。
2.「私で良かったら、あなたの死にたい理由を聞かせてくれる」と言って、隣人が死にたがっている理由をしっかり聴いていきましょう。
相手のほうに身体を向けて、相手のほうを見て、適切なタイミング・適切な音量・適切な声色で、しっかり頷きながら、相槌を打ち、話を聴いていくのです。
そして、適切なタイミングで、要約明確化を入れていきましょう。そして時に、相手が「よくぞ聴いてくれました」と思うような質問をするといいでしょう。間違っても、相手の話、相手の考えや感情を否定しないようにしましょう。
3.隣人に、「私は、あなたが死んだら寂しい」と伝えましょう。死ぬことがいいとか悪いとか教えるのではありません。「あなたに会えなくなるかと思うと、私はとても寂しいし、哀しい」と伝えるのです。
4.隣人の抱えている問題に応じて、専門家や相談先を一緒に探したり、専門機関(カウンセリングルームやメンタルクリニック)につなげ、隣人の安全を確保するようにいたしましょう。

以上です。


というわけで今日は、「自殺しそうな人が出す13個のサイン」というお話しをしました。私は、あなたの隣人が自死しないことを心から祈っています。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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