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自分が投票に行く理由。若者の投票率の変化が日本の未来を作っていく力であると信じている。

原田謙介政治の若者離れを打破する活動を10年以上

自分が投票に行く理由は明快で、若者の投票率があがることにより、人口減少・少子高齢化にある日本の現状・未来に即した政策議論が行われると信じているから。

「若者の数が少ないから、どうせ意見が届かないよ」

「若者と政治をつなぐ」活動をやっていると、よくこう言われることがある。

確かに誰もが知っているように、若者の数は少ない。少子高齢化の状況にあって20代の人口は60代の大体半分ぐらいしかいない。

(余談だが、小学校以来、人口”ピラミッド”という表現に違和感を覚え続けている・・・)

その上に若者の投票率の低さ。前回の衆議院選挙において、20代の投票率約37%に対して、60代の投票率は約75%。

この二つの要因の結果として、なんと全投票者数に占める20代の割合は8%ほど。対して、60代以上の割合は40%以上もある。

仮に少々投票率が上がったところで、8%が10%に増えるぐらいのもの。だから、投票者数の数での勝ち負けを考えれば、若者は高齢者には勝てない。

しかし、この話には大きく2つの点で自分は納得をしない。

'''1.投票者数だけで政治が動いているわけではない

2.若者と高齢者は必ずしも対立していない

'''

1.投票者数の有無だけで政治の選択、方向性が決まるわけではない。

政治家・各政党の理念があり、その理念の実現のために政策が実施されていくわけだ。なんでも多数決で考えているわけではないし、少数を排除しているわけでもない。もし、そのような理論で政治が動いているのであれば、障害者への支援だったり、LGBTの権利についての議論は出てこないだろう。子育て支援・農業支援だってしかりだ。

決して、これらについての各政策の状況が正しいとかそうでないとかを言っているわけでなく、政策テーマとして議論されている例として扱っているということ。

2.若者と高齢者。この2つの層に言及するときに、よく「世代間」という単語が使われる。

たしかに、世代間格差はあるのだろうし、世代間の利害も一致しない面もある。特に社会保障関連の政策でこの不一致の話はされる。

ただ、いま選挙権を持っている世代の格差以上に、問題だと思うのは、将来世代への負担を先送りし続けている現状。いま選挙権を有する世代全体として、将来世代にツケを回すのか否かが問われている。負担の先送りを止めて、次の世代に良い日本を渡すことに関して異論は少ないと考えている。

人口増加時代に作られた制度を、人口減少社会にあわせていかに根本的に改善していくか。

議論の鍵は若者の投票率向上の兆し。人口増加時代に作られた制度の打破へ

若者が、未来を作り担う存在である世代が、選挙で意思を表示し、政治に関心を持ち出したという「動き」が力になる。

人口増加時代に作られた制度を、微調整や付け焼刃ではなくて、根本からいかに変えていくか。そして、つけを将来世代に先送りにしないこと。そのためには、将来を担うと同時に、今の制度での恩恵をあまり受けていないからこその若者の「動き」が求められている。若者の「動き」があれば、政治も変わり、上の世代も巻き込んだ議論になる。

さきほど、1.投票者数だけで政治が動いているわけではなく、2.若者と高齢者は必ずしも対立していないと書いた。

しかし現状ではこの状況ではない。

若者が投票にいくようになり、未来を担うものとしての「動き」を見せてこそ、政治・他の世代を巻き込んで、将来世代のための日本に関した議論が起こる。

そのためには「若者の投票率があがりだした!!」という状況を作っていきたい。

政治の若者離れを打破する活動を10年以上

1986年生まれ。岡山在住。愛媛県愛光高校、東京大学法学部卒。「学生団体ivote」創設。インターネット選挙運動解禁「OneVoiceCampaign」。NPO法人YouthCreate創設。「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動。大学非常勤講師や各省有識者会議委員などとして活動を広げていく。18歳選挙権を実現し、1万人以上の中高生に主権者教育授業を行う。文科省・総務省作成「政治や選挙等に関する高校生向け副教材」の執筆者でもある。2019年参議院選挙・2021年衆議院選挙に立候補し敗れる。元岡山大学非常勤講師。元グローバルシェイパー東京代表。元中野区社会福祉評議会評議員

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