【京都市】左京区 境内全体が国の史跡に指定『南禅寺』は亀山天皇の離宮であった『南禅院』が発祥!
『高津商会』の小道具たちが活躍する映画やドラマの撮影のロケ地としてもよく使われる「南禅寺」さん。
秋は紅葉が、また春は桜が美しいことで、たくさんの観光客が世界中から訪れる人気のある場所です。
「南禅寺」は、1291年、亀山法皇が無関普門禅師を開山に迎えて開創した、臨済宗南禅寺派の総本山。
1385年に京都五山の別格として最上位に位置付けられ、日本の禅宗の寺院の中で最も高い格式を誇っています。
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「南禅寺」発祥となる「南禅院」は亀山法皇の別院「禅林寺殿(ぜんりんじどの)」でした。
亀山天皇は、正応2年(1289)離宮で出家して法皇となられ、離宮を寄進して禅寺とし大明国師を開山とされました。
出家することを決心した理由は諸説あるそう。
「亀山天皇」はのちに南朝となる「大覚寺統」の最初の天皇になった人です。
皇室が分裂するきっかけをつくったのは亀山天皇の父、後嵯峨天皇であったといわれています。
南禅寺はそもそも1278年から1288年の間に立てられた亀山院(上皇)の離宮だったそう。
日本初の勅願禅寺として高い格式をもつ『南禅寺』さん。
『南禅寺』は、応仁の乱で一時荒廃したが、元禄16年(1703)徳川綱吉の母、桂昌院らの寄進で再建されました。
南禅寺は境内全体が国の史跡に指定されているのが特徴。
赤レンガのアーチを潜って階段を登ると、南禅寺発祥の地「南禅院」の入り口があります。
屋根は入母屋造こけらぶきで、内陣中央には亀山法皇御木像が安置。
赤煉瓦でできたインクラインの「水路閣」のアーチはさまざまな映画やドラマで見られますね!
『南禅寺』には、亀山天皇分骨所である「粟田山陵」があります。
亀山法王が著わした「禅林禅寺起願事」には「自分は天皇の位に就いたが、なお悟りを開こうとする気持ちを持っているそうですよ。
南禅寺(南禅院)
京都市左京区南禅寺福地町86-8