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3年前の新人王が再ブレイク中!? 継続中の「8試合連続二塁打」は、1900年以降の最長まであと1試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)Jun 19, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3年前、ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)は、新人王を受賞した。開幕戦で「7番・二塁」としてメジャーデビューし、150試合で打率.269と出塁率.376、21本塁打と34二塁打、12盗塁、OPS.835。新人王の投票では、30人中29人から1位票を得た。

 だが、その後の2シーズンは、やや低調。出塁率は.327と.338、OPSは.705と.746にとどまった。

 メジャーリーグ4年目の今シーズンは、ここまでの77試合で打率.278と出塁率.381、5本塁打と18二塁打、8盗塁、OPS.791だ。ホームランは少ないものの、3年前の輝きを取り戻したようにも見える。

 6月18日以降は、12試合続けてヒットを打ち、打率.489と出塁率.549、1本塁打と12二塁打、OPS1.371を記録している。22日からの8試合連続マルチ安打――1試合2安打以上――は、30日に途切れたものの、23日から30日まで、8試合続けて二塁打を打っている。

 イライアス・スポーツ・ビューローによると、8試合連続二塁打は、1900年以降、2番目の長さ。2007年4月23日~5月2日のデレク・リーと2016年7月24日~8月2日のヤディアー・モリーナと並び、2019年7月31日~8月8日に9試合連続二塁打のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)に次ぐ。インディアは、次の試合も二塁打を打てば、最長タイとなる。ちなみに、ビシェットのストリークは、デビュー3試合目からだ。

 インディアは、6月24~30日の週間最優秀選手に選ばれた。この賞を受賞したのは初めてだ。

 もっとも、再ブレイクを果たしたのかどうかは、まだ判断しかねる。開幕から6月17日までの65試合は、打率.235と出塁率.349、4本塁打と6二塁打、OPS.674だった。

 なお、インディアは、2018年のドラフト全体5位だ。その前の4人は、ケーシー・マイズ(デトロイト・タイガース)、ジョーイ・バート(当時サンフランシスコ・ジャイアンツ/現ピッツバーグ・パイレーツ)、アレック・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)、ニック・マドリガル(当時シカゴ・ホワイトソックス/現シカゴ・カブス)。インディアの次は、高校生のトップとして、ジャレッド・ケルニック(現アトランタ・ブレーブス)がニューヨーク・メッツに指名された。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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