北朝鮮がまたも短距離弾道ミサイルを発射して今年の発射成功38発(発射40、失敗2)
10月1日朝、北朝鮮が西部の順安から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射しました。これで2022年の発射は失敗2発を含め21回の発射機会で40発のミサイル発射となります。予備実験を含め発射成功は38発です。
韓国軍発表の北朝鮮ミサイル飛行性能(最近のもの)
- 泰川:9月25日朝 水平距離600km、最大高度60km、速度マッハ5
- 順安:9月28日夕 水平距離360km、最大高度30km、速度マッハ6
- 順川:9月29日夜 水平距離350km、最大高度50km、速度マッハ5
- 順安:10月1日朝 水平距離350km、最大高度30km、速度マッハ6
※速度と高度については若干不正確である可能性。
※9月25日のみ発射数1、他は発射数2ずつ。
最近発射されたものはどれも滑空が可能な機動式の短距離弾道ミサイルのKN-23(北朝鮮版イスカンデル)と推定されていますが、北朝鮮は4月16日に発射された新型小型SRBMを最後に公式発表によるミサイル発射の説明を行っていません。もし今日の発射についても同様ならば、北朝鮮が説明をしなくなってから発射機会9回(推定発射数24発。発射23発、失敗1発)は連続して説明無しということになります。
2022年の北朝鮮ミサイル発射数40の内訳
- 長距離弾道ミサイル 7発(全力試験成功1、予備実験4、失敗2?)
- 中距離弾道ミサイル 1発
- 短距離弾道ミサイル 26発
- 地対地巡航ミサイル 2発
- 極超音速滑空ミサイル 3発? ※飛距離は準中距離
- 潜水艦発射弾道ミサイル 1発
※5月以降は北朝鮮は発射したミサイルについて説明を行っておらず、5月から10月1日までの発射機会9回(推定発射数24発)は正確な確認が取れていません。今後の分析で推定数が変化する可能性があります。
※長距離弾道ミサイルの予備実験は準中距離相当の飛行性能です。
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