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ブルワーズの「8試合に5本の満塁本塁打」は史上最多タイ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライス・トゥラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)Jun 30, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月30日、ブライス・トゥラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、シーズン6本目のホームランを打った。

 その前の5本目は、6月22日。この2本とも、グランドスラムだ。また、トゥラングの満塁本塁打2本の間に、ブルワーズでは、3人がグランドスラムを1本ずつ打っている。リース・ホスキンス(6月24日)、ジェイク・バウアーズ(6月26日)、ジャクソン・チューリオ(6月28日)がそうだ。

 ブルワーズは、6月22日~30日に8試合を行った。イライアス・スポーツ・ビューローによると、1チームが8試合のスパンに満塁本塁打5本は、2020年のサンディエゴ・パドレスと並び、史上最多だという。

 ただ、4年前のパドレスは、3つのオーバーラップするスパンだ。8月15日~22日の8試合、8月16日~23日の8試合、8月17日~25日の8試合は、いずれも、満塁本塁打5本となる。

 パドレスは、2020年8月17日~22日の6試合に5本のグランドスラムだ。8試合というスパンは、その前の2試合かその後の2試合、あるいは前後の1試合ずつを含め、今回のブルワーズに合わせている。

「スラム・ディエゴ」と称されたパドレスは、8月17日~20日の4試合連続グランドスラムに加え、1試合を挟み、22日もグランドスラムを記録した。打ったのは、順に、フェルナンド・タティースJr.ウィル・マイヤーズマニー・マチャドエリック・ホズマーに、ジェイク・クローネンワースだ。マイヤーズとホズマー以外の3人は、今シーズンもパドレスでプレーしている。

 当時のパドレスのゲーム・ノーツによると、4試合連続グランドスラムは史上初。3試合連続は、パドレスの前に4チームが記録しているという。

 なお、今シーズン、ブルワーズの満塁本塁打は、両リーグ最多の6本を数える。最初の1本は、5月13日にバウアーズが打った。

 もっとも、今のところ、シーズン記録に届きそうな本数ではない。こちらの最多は、2000年のオークランド・アスレティックスと2006年のクリーブランド・インディアンズによる14本だ。2020年のパドレスは、60試合の短縮シーズンにグランドスラムが7本なので、通常の162試合に換算すると、18~19本となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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