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ドジャース対パドレスのここまでは2年前とまったく同じ。パドレスの●○○。第4戦は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
マックス・マンシー(左)とルイス・アライズ Oct 6, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月8日、サンディエゴ・パドレスは、6対5でロサンゼルス・ドジャースを下した。

 1回表、ムーキー・ベッツのホームランにより、ドジャースが先制した。パドレスは、2回裏にデビッド・ペラルタの二塁打やフェルナンド・タティースJr.のホームランなどで6得点。直後の3回表に、ドジャースは、テオスカー・ヘルナンデスのグランドスラムで1点差に詰め寄った。その後は、両チームとも無得点のまま、試合は終わった。

 オプタ・スタッツによると、グランドスラムを打たれ、1イニングしか得点を挙げられず、3回以降は無得点、この3つが揃いながら勝ったチームは、レギュラーシーズンを含めても、この試合のパドレスしかないという。

 裏を返すと、グランドスラムを打ち、1イニングしか失点がなく、3回以降は無失点、この3つが揃いながら敗れたチームは、ドジャースが初ということになる。

 ただ、ディビジョン・シリーズ全体の推移、パドレスの●○○――ドジャースの○●●――は、2年前と同じだ。2022年も、第1戦と第2戦はドジャー・スタジアム、第3戦はペトコ・パークで行われた。

 また、2年前も今年も、第1戦はドジャースが2点差で勝利を収め、第3戦はパドレスが1点差で逃げ切った。どちらの第2戦も、ダルビッシュ有が勝利投手となっている。

 2年前の第4戦は、パドレスが5対3で勝ち、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出を決めた。ちなみに、この試合の先発投手は、パドレスがジョー・マスグローブ、ドジャースはタイラー・アンダーソン(現ロサンゼルス・エンジェルス)だった。マスグローブは、怪我に見舞われなければ、今年の第4戦にも登板していたはずだ。

 マスグローブに代わり、第4戦の先発マウンドには、中3日でディラン・シースが上がる。これまでのキャリアを通し、中4日未満の登板は皆無だ。10月5日の第1戦は、3.1イニングながら、82球を投げた。

 ドジャースの先発投手は、これを書いている時点では、まだ発表されていない。ブルペン・ゲームあるいはオープナーの可能性が高く、後者の場合は、先発投手に続く2人目として、ランドン・ナックベン・カスペリアスが数イニングを投げる予定だと思われる。

 なお、パドレスは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進むと、こちらも2年前と同じ相手、フィラデルフィア・フィリーズと顔を合わせる可能性もある。2022年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、フィリーズが4勝1敗でパドレスを破った。

 もっとも、2勝1敗のパドレスと違い、フィリーズは、ニューヨーク・メッツとのディビジョン・シリーズで1勝2敗と追い込まれている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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