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メッツが次のシリーズに一番乗り。日本人選手のワールドシリーズ出場がほぼ確定する

宇根夏樹ベースボール・ライター
ニューヨーク・メッツ Oct 9, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月9日、ニューヨーク・メッツは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出を決めた。2勝1敗で迎えたディビジョン・シリーズ第4戦に、勝利を収めた。他のディビジョン・シリーズは、まだ終わっていない。

 メッツの勝ち上がりにより、今年のワールドシリーズに日本人選手が出場することは、ほぼ確定した。

 メッツは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズで、サンディエゴ・パドレスかロサンゼルス・ドジャースと対戦する。そこで4勝を挙げたチームは、リーグ・チャンピオンとしてワールドシリーズに臨む。メッツには千賀滉大、パドレスにはダルビッシュ有松井裕樹、ドジャースには大谷翔平山本由伸がいる。

 チームがワールドシリーズ進出の場合、千賀は、投げられる状態であれば、ロースターに入るだろう。松井は、ワイルドカード・シリーズの2試合にもディビジョン・シリーズの第1~3戦にも登板しておらず、ロースターを外れる可能性もあるが、あとの3人は、怪我がない限り、間違いなくロースターに名を連ねる。

 一方、ア・リーグの4チームとも、ディビジョン・シリーズのロースターに、日本人選手はいない。デトロイト・タイガースには前田健太が在籍しているものの、ワイルドカード・シリーズでも、ロースターに入っていなかった。

 今シーズン、前田は、先発16登板の65.2イニングで防御率7.26を記録し、オールスター・ブレイクの直前にローテーションから外された。その後は、リリーフ12登板の42.0イニングで防御率3.86。シーズン最後の登板は、タイガースの162試合目の先発マウンドに上がり、4.2イニングで5点を取られた。

 なお、タイガースは、ディビジョン・シリーズの3試合を終えて2勝1敗だ。第4戦に敗れたなら、第5戦の先発マウンドには、今シーズン、投手三冠のタリック・スクーバルが上がるだろう。スクーバルは、ここ3登板とも得点を与えていない。9月24日が7イニング無失点、10月1日のワイルドカード・ゲーム第1戦が6イニング無失点、7日のディビジョン・シリーズ第2戦は7イニング無失点だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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