ドジャースのウィル・スミスが得た10年1億4000万ドル以上の「大型契約」を手にした捕手はいるのか
3月27日、ロサンゼルス・ドジャースは、ウィル・スミスと10年間の延長契約を交わしたことを発表した。ESPNのジェフ・パッサンらによると、契約は10年1億4000万ドル(2024~33年)。1日早い誕生日プレゼント、と言っていいだろう。スミスは、3月28日に29歳の誕生日を迎える。
2016年のドラフトで、スミスは、ドジャースから全体32位指名を受けた。2019年にメジャーデビューし、2021年からは、正捕手としてプレーしてきた。今シーズンの開幕シリーズを含め、486試合で打率.263と出塁率.358、91本塁打と9盗塁、OPS.842を記録している。シーズン本塁打は、2021年の25本が最多。通算盗塁は二桁に達していないが、ここまでの盗塁成功率は100%だ。
総額1億ドル以上の契約を手にした捕手は、スミスが4人目。これまでの3人は、ジョー・マウアーが8年1億8400万ドル(2011~18年)、バスター・ポージーが9年1億6700万ドル(2013~21年)、J.T.リアルミュート(フィラデルフィア・フィリーズ)は5年1億1550万ドル(2021~25年)だ。スミスの総額は、リアルミュートを上回り、捕手の歴代3位ということになる。
また、FOXスポーツによると、それまで10年以上の長期契約を交わした捕手はおらず、ポージーの9年契約が最も長かったという。
一方、スミスの契約は、年平均1400万ドルだ。捕手の歴代トップ10に入らない。こちらは、リアルミュートの2310万ドルとマウアーの2300万ドルがトップ2で、3位にはサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)の2050万ドルが位置する。ペレスの契約は、2022~25年の4年8200万ドルだ。
マウアーとポージーは、それぞれ、ミネソタ・ツインズとサンフランシスコ・ジャイアンツ一筋にプレーした。ペレスも、プロ入りからここまでは、ロイヤルズに在籍している。リアルミュートは、2019年2月のトレードで、マイアミ・マーリンズからフィリーズへ移籍した。
各シーズンにおける、彼らの先発出場をポジション別に分けると、以下のようになる。
マウアーは、31歳のシーズンに、捕手から一塁手へ転向した。スミスの先発出場(通算)は、捕手が401試合とDHが45試合だ。三塁と一塁を守ったこともあるが、どちらも、試合の途中から1度ずつに過ぎない。