「50-50」達成の大谷翔平選手 野球ゲームでの評価は
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が、史上初となる1シーズンでの50本塁打・50盗塁「50-50」を達成し、大きな話題になっています。そこで大谷選手の能力を分かりやすく示している、野球ゲーム「MLB The Show 24」のデータを紹介します。
◇英語仕様の野球ゲーム
「MLB The Show」シリーズは、20年以上続く定番の野球ゲームで、プレーヤーの腕前に合わせてさまざまな操作方法が用意されています。ゲーム内は英語オンリーで(今なら日本語版が出れば結構売れそうなのに)、ネットでは日本語のマニュアルも公開されています。そして選手のしぐさはもちろん、臨場感、そして英語ゆえに「ベースボール」の雰囲気は満点で、テレビの野球中継のままと思える人もいるでしょう。2年前の「22」は、エンゼルス時代の大谷選手がパッケージに採用されています。
同作は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント傘下の米ゲーム開発会社・サンディエゴスタジオが手掛けていますが、MLB側の意向もあってか、PS5だけでなくXbox Series X、ニンテンドースイッチなどにも出しています。ゲーム機によって差があるのは否めませんが、選択ができるのは魅力でしょう。
◇パワーはもちろんトップレベル
大谷選手の能力は、想像通りトップクラスです。打球の強さを示す「POW(パワー)」は右投手と左投手でそれぞれ数字が設定されていて、大谷選手は99と93でトップレベルでした。
「トップレベル」としたのは、POWで超える選手がいるからです。一昨年に62本塁打を放ったヤンキースのジャッジ選手は対右、対左を問わず99。今シーズンが終わった後で、この二人のスターのデータがどう調整されるかですね。
大谷選手の他の能力も見ましょう。バットの芯に当てる「CON(コンタクト)」は83(対右)と68(対左)。ハーフスイングの時にバットを止めやすくなって四球での出塁率も上がる「DISC(自制力)」は93、耐久力「DUR」は96、チャンスの強さ「CLT」は88などの能力も高く設定されていました。
そして走力「SPD」は86、盗塁技術「STEAL」は62。今シーズンが終わった後、これらの能力の上昇があるかもしれません。
なお前年の活躍がベースにあるので、投手としての大谷選手の能力もゲーム内では高いまま。安打の打たれにくさを示す「H/9」は99、三振を奪う「K/9」は96、ピンチをしのぐ「PCLT」は99とハイレベル。その代わり、コントロール系の能力は抑えられていて、特徴を際立たせています。
選手の総合評価(OVR)もあり、大谷選手はもちろん最高の99。そしてドジャーズの同僚・ベッツ選手は99、フリーマン選手も94といった具合。他の選手も総じて優秀で、データで見るとチームの恐ろしさが際立ちます。
◇ポストシーズンに合わせての施策か
スポーツを題材にしたテレビゲームは、選手のデータを徹底的に分析し、プレーヤーに遊んでもらうために分かりやすく落とし込んでいます。そのため、ゲームのデータも選手の評価として役立つのです。米大リーグの選手をあまり知らない……という場合、ゲームのデータを見てから観戦すると、理解が深まりより楽しめるのではないでしょうか。
「MLB The Show 24」は、プレイステーションの有料サービス「PlayStation Plus」に加入していれば、今は無料でダウンロードできる「9月のフリープレイ」の中にあります。おそらく米大リーグがこれからポストシーズンに向けて盛り上がるための、施策の一環だと思われますが、このあたりも巧みと思う次第です。
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