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大谷翔平は2年連続40本塁打以上にリーチ。オフの移籍を挟んで前後のどちらも40本以上は過去8人

宇根夏樹ベースボール・ライター
J.D.マルティネス/捕手はアンドルー・スーサック May 17, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月18日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、前日に続いてホームランを打ち、シーズン40本塁打にリーチをかけた。

 昨シーズン、大谷は、ロサンゼルス・エンジェルスで44本塁打を記録した。今シーズンが終わるまでに、次のホームランを打つと、オフの移籍を挟み、前後のどちらのシーズンも40本塁打以上の史上9人目となる。

 直近の8人目は、2017~18年のJ.D.マルティネス(現ニューヨーク・メッツ)だ。2017年にデトロイト・タイガースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスで計45本(16本+29本)のホームランを打ち、オフにFAとなってボストン・レッドソックスに入団。そして、契約1年目の2018年に43本塁打を記録した。

筆者作成
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 この8人中5人は、移籍直前と直後の2シーズン連続40本塁打以上にとどまらない。

 例えば、アレックス・ロドリゲスは、前後3シーズンずつの6シーズン連続だ。1998~2000年にシアトル・マリナーズで42本塁打、42本塁打、41本塁打、2001~03年にテキサス・レンジャーズで52本塁打、57本塁打、47本塁打を記録した。

 今シーズンの大谷は、あと5本塁打を積み上げると、昨シーズンの本数に並ぶ。オフの移籍を挟み、前後のどちらも44本塁打以上は、1998~99年のグレッグ・ボーンと2002~03年のジム・トーメイしかいない。ボーンは、1998年にサンディエゴ・パドレスで50本塁打と1999年にシンシナティ・レッズで45本塁打。トーメイは、2002年にクリーブランド・インディアンズで52本塁打と2003年にフィラデルフィア・フィリーズで47本塁打を記録した。

 トーメイの場合、移籍前後の2シーズンずつ、計4シーズン連続の40本塁打以上だ。2001年はインディアンズで49本塁打、2004年はフィリーズで42本のホームランを打った。

 なお、この8人のなかに、移籍直前と直後のどちらも本塁打王はいない。1999~2000年のケン・グリフィーJr.は、ア・リーグ本塁打王とナ・リーグ9位。2000~01年のA-RODは、ア・リーグ4位タイと本塁打王。2002~03年のトーメイは、ア・リーグ2位とナ・リーグ本塁打王。2014~15年のネルソン・クルーズは、ア・リーグ本塁打王と2位だ。あとの4人は、移籍前後の両シーズンとも、本塁打王を獲得していない。

 昨シーズン、大谷は、ア・リーグの本塁打王となった。今シーズンは、ナ・リーグ2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)に3本差をつけている。

 本数を問わず、移籍直前のシーズンと直後のシーズンに、続けて本塁打王を獲得した選手については、こちらで書いた。

「大谷翔平がそうなる可能性のある「本塁打王→移籍→本塁打王」は、ベーブ・ルースの他にもいるのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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