東京都台東区/ウズベキスタンの羊肉料理が激ウマ!鶯谷に中東の風が吹く「HALAL SAKURA」
今回は鶯谷にあるウズベキスタン料理店「HALAL SAKURA」をご紹介。
主にトルコやペルシャなどの中東料理店は都内あちこちで見かけられるようになりましたが、そんな昨今でも中央アジア・ウズベキスタンの料理店は結構レアな存在。興味を持ったので行ってみると、ガッツリ系の羊肉料理を日本人の舌でも美味しく楽しめる良店でした!
◆あちこちイスラムテイストな明るい内装
店名にもあるHALAL(ハラル、またはハラール)とはイスラム教における様々な決まり事やルールのことで、特に飲食物や料理の場合は、イスラムの戒律に従った食材と調理法で用意されたものを示します。最大の特徴は豚肉とアルコール類を一切使わないこと。このハラルを掲げるお店でなら、在日ムスリムの方々も宗教の戒律を守りながら安心して食事できるという訳です。
「HALAL SAKURA」があるのは、JR鶯谷駅の北口から数分歩いた、有名な大型銭湯『萩の湯』に程近い場所。来店当時はお店の入るビルが改装工事中でした。なお、お店自体はしっかり営業しているのでご安心を。
工事用の囲いが一部開いて、お店の外壁に設置のメニュープレートが見えていました。羊さんのイラストが可愛いですね。
店内は比較的コンパクトな作りながら、4人がけのボックス席が3つと、10人ほどで使えそうな御座敷が奥にあり、大人数のパーティにも対応してくれます。
ランプシェードやインテリア、クッションの柄などがどことなく中東テイストです。
◆人気メニュー「プロフ」は売り切れに注意!
メニューはテーブル上のQRコードから閲覧可能。そのままスマホで注文する形式ではなく、このQRコードからメニュー代わりのPDFファイルが開きます。
料理のメインはやはりウズベキスタン料理が中心。一部には日本の居酒屋に近いメニューもありますが、先述の通りハラル料理なので、アルコールメニューがない点にはご注意を。
個人的に気になったのは、ラム肉がゴロゴロ入った、ウズベキスタン人の国民食だという炊き込みご飯のプロフ(1100円)…なのですが、この時は残念ながら注文できず。お話を聞いてみるとやはり人気メニューらしく、売り切れてしまっていたようです。次回は開店直後にランチで行かないといけませんね!
◆ウズベキスタン料理は羊肉が美味しい!
米がなければ麺を食べればいいじゃない!という事で、今回は焼きうどん風のラグメン炒め(1,200円)と、ラム肉のスープ(800円)を注文しました。
先に出てきたのはラム肉のスープ。大ぶりに切られたラム肉、ジャガイモ、マメ、人参、パプリカがゴロゴロ入って、とっても具沢山。
スープはラムなど具材の出汁がよく溶け込んでおり、塩味・甘味・酸味のバランスがよく、しっとりと体が温まる味です。このスープだけでも結構な満足感でした。
メインのラグメン炒めは、トマト系に近い酸味のある濃厚なソースが、うどんのような太麺に絡まって大変に美味!麺自体も焼きそばとうどんの中間のような印象で、コシがありグッドな食感でした。
また、こちらにも具材として羊肉がふんだんに入っています。羊の放牧が盛んというウズベキスタンのお国柄が、こうしたメニューからもうかがえますね。
「HALAL SAKURA」は店員さん達も中東の方々。店員さん同士で現地語で談笑しているのに耳を傾けていると、ウズベキスタンの首都・タシュケントでゆったりと夕餉をとっているような気分にもなり、台東区にいながらイスラムの風を感じられます。
台東区は住民全体のうち外国人割合が7%弱と、東京23区の中でも4番目の高さ(2022年1月時点の数値)だそうで、中東から来られたムスリムの方々も数多く暮らしています。海外から台東区を訪れるインバウンドの方についても、中東から数多くの方が来られています。ハラルフード対応の「HALAL SAKURA」も、ある意味では国際都市としての台東区の個性を示すお店なのかも知れません。