Yahoo!ニュース

東京都台東区/鶯谷で会える「千と千尋の神隠し」ジブリ飯の肉圓(バーワン)!「台湾料理 小吃 龍一吟」

デヤブロウ街歩きWebライター(東京都台東区)

 この記事ではJR鶯谷駅からほど近い場所にある、言問通り沿いの台湾料理屋「台湾料理 小吃 龍一吟(ロンギン)」をご紹介。
 このお店の名物料理は台湾B級グルメの肉圓(バーワン)!ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に登場した料理のモデル(?)と言われて知名度を上げた一品です。その他の料理も台湾本場風の味付け&リーズナブル&量多めと星三つ。鶯谷の数ある飲食店・居酒屋のなかでも隠れた名店です。

◆洒脱な雰囲気の外観&インテリア

 「台湾料理 小吃 龍一吟(ロン-ギン)」が鶯谷に開店したのは2019年7月。席数は22席で、台湾本場の小吃(シャオチー ※食堂や屋台で出される軽食類)に由来するメニューを数多く取り入れています。

 店舗があるのは雑居ビルの1階。外観はいわゆる街中華系などとは異なる雰囲気で、適度にオシャレながら入りやすく、落ち着いています。

 内観もご覧のとおりグレー&ウッドテイストと現代風で、良い意味で中華料理屋らしさがなく、むしろイタリアンやカフェのような印象です。年季が入った床面の木板や、木の一枚板とアクリル樹脂を組み合わせたテーブルも、温和かつ端正な気配をかもし出しています。

 メニューは台湾・中華の定番所から、「マコモダケの牛肉オイスターソース炒め」など若干見慣れない食材のものまで網羅。

 「ハズレの無い安心感ある中華を食べたい!」という時にも、「ちょっと背伸びして新しい台湾料理にチャレンジ!」という時にも対応してくれます。

 前述のとおり、肉圓(バーワン ※以後はカタカナ表記に統一)もしっかりメニューに含まれています。バーワンは前述のとおり、ジブリ映画「千と千尋の神隠し(2001年)」の序盤で千尋のお父さんがむさぼり食っていたブヨブヨ謎料理のモデルでは?と噂されています(※諸説あり)。これは注文しなければ!

 また、台湾鉄路管理局(台鉄)が駅および列車内で販売している駅弁「台鉄弁当」も販売しています。鶯谷では初とのことで、こちらも気になりますね!

◆バーワン以外の台湾料理も本格的&満足のボリューム!

 メニューを見ていて、ビールと前菜三種盛り合わせセット(税込1,300円)という、飲兵衛やビール好きには嬉しいセットがあったので、まずはこちらを注文!

 セットメニューにありがちな小さめのグラスではなく、がっしりとした中ジョッキでプレミアムモルツが供されます。乾杯!

 ビールに続いて出てきた前菜三種はピータン・茹で鶏のゴマだれかけ・メンマの定番トリオ。この一皿だけでも、軽く驚くほどのボリューム感で、注文前に予想していた2〜3倍は盛られています。

 量だけでなく、具材の調理や味付けの一つ一つも丁寧で、小食な方であればこの一皿だけでもお腹がだいぶ満足できそう。ビール生中が580円(税込)なので、差し引き720円でこの量を楽しめると考えると、もの凄くコスパ良好です。

 続いて注文したのが本日のメインディッシュ・バーワン(税込580円)。台湾料理の一皿を通じて、ジブリワールドを鶯谷にいながら堪能できそうです。

 半透明の皮はプルプルのモチモチで、皮というより固めのジェルのような質感。これに台湾風の香辛料がほどよく効いたタレが絡まり合い、皮をすくって食べているだけでもとても美味しいです。中に入っている具材のシイタケ&豚肉もジューシーかつ歯ごたえは食感しっかり、噛めば噛むほど旨味があふれ出してきます。

 「千と千尋の神隠し」劇中では、このバーワン(とよく似た謎の料理)を食べ続けた末に千尋のお父さん達は豚にされてしまいましたが、あれくらいの勢いでガツガツすすりたくなるな…というのも納得。単にジブリ絡みというだけでなく、「あまり食べたことがないタイプで、かつ美味しい料理を食べたい!」という時におすすめ。

 〆に注文したのは、こちらの自家製大根もち(660円)。豆板醤とニンニクタレもセットです。

 こちらは口に入れるとホロホロと崩れる柔らかさで、油分がよく染みているのにしつこすぎず、何もつけず食べても十分に楽しめる味。半分ほど食べてから、タレや豆板醤を付けるとさらに味変できてちょうど良さそうです。餅とは言いつつ日本の「お餅」とは大きく印象が違う、ビールなどに良く合う味でした。

 「台湾料理 小吃 龍一吟(ロン-ギン)」は店員さんも素敵な方ばかりで、常連さんと思しき方々や、ここに初来店と思しき若い人達とも気さくに談笑している様子が印象的でした。

 ハイレベルな台湾料理の味と居心地よさの両立した良店なので、鶯谷周辺で上質な台湾料理を気軽に食べたい時にベストですよ!

台湾料理 小吃 龍一吟(ロン-ギン)
【住所】東京都台東区根岸3−6−5 根岸ビル1F
【最寄駅】JR鶯谷駅から約5分
【営業時間】火曜日〜日曜日 11:30〜14:00/17:00〜22:00
【定休日】月曜日
【電話番号】03-5808-9775
【リンク】Instagram

街歩きWebライター(東京都台東区)

カフェ・居酒屋探し、博物館・美術館見学、銭湯巡りや寺社探訪など、都心部の街歩きが大好き!特に都内で暮らし始めた頃に住んでいた浅草近辺、博物館・美術館が沢山ある上野界隈など、台東区内を月に2~3回は散策しています。東京23区でも面積最小ながら、歴史と見所が詰まった台東区の魅力を積極的に発掘・発信していきます!

デヤブロウの最近の記事