大谷翔平の54本塁打はリーグ2位と15本差。「大差の本塁打王」の歴代何位にランクイン!?
今シーズンの本塁打王は、両リーグとも、他の選手に大差をつけた。
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の58本塁打は、ア・リーグ2位のアンソニー・サンタンデア(ボルティモア・オリオールズ)より14本多い。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の54本塁打は、ナ・リーグ2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)と15本の差がある。
昨シーズンは、ア・リーグが5本差、ナ・リーグは7本差だった。ア・リーグのトップ2は、44本塁打の大谷(当時ロサンゼルス・エンジェルス)と39本塁打のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)。ナ・リーグは、54本塁打のマット・オルソン(ブレーブス)と47本塁打のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)だ。
リーグ2位に14本以上の差をつけた、歴代の本塁打王は、以下のとおり。
今シーズンの大谷の15本差は、1925年のロジャース・ホーンズビーと2010年のホゼ・バティスタと並び、歴代16番目の大差、ということになる。2010年のア・リーグ1位と2位は、54本塁打のバティスタと39本塁打のポール・コネルコなので、トップ2の各本数とその差は、どちらも、今シーズンのナ・リーグ――大谷とオズーナ――と同じだ。
3度目の本塁打王を獲得したジャッジは、52本塁打の2017年が9本差、62本塁打の2022年は22本差。それぞれのア・リーグ2位には、43本塁打のクリス・デービス――ファーストネームのイニシャルはK――と40本塁打のマイク・トラウト(エンジェルス)が位置した。
なお、今シーズンの大谷は、リーグ2位に大差をつけたものの、両リーグ最多の本数ではない。ジャッジのほうが4本多い。
今シーズンの大谷を含め、リーグ2位と15本差以上の本塁打王は、延べ18人を数える。そのなかで、両リーグ1位あるいは1位タイではなかったのは、今シーズンの大谷しかいない。これは、本塁打王の価値を下げるものではないが、トリビアと呼べそうだ。
ちなみに、リーグ2位と14本差の本塁打王3人のうち、1933年のジミー・フォックスと今シーズンのジャッジは両リーグ1位だが、1964年のウィリー・メイズは、両リーグ2位だった。ア・リーグの本塁打王、ハーモン・キルブルーのホームランはメイズより2本多く、こちらはリーグ2位に10本差をつけた。