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良い学校に入れると子どもはだめになる?:ムーンスパイラルと小さな池の大きな魚現象

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
(写真はイメージ)(写真:アフロ)

大きな世界に出て伸びる子とダメになる子がいます。その違いはどこにあるのか、親はどうすべきなのか、心理学からお伝えします。

■第一希望校に入って挫折?

一生懸命がんばって受験して、子どもが偏差値の高い学校へ入学する。ところが、この良い学校でだめになっていく子どもがいます。どんな学校にも、トップもいれば最下位もいます。どの学校でも、おおよそ半分は平均点以下です。

中学時代はトップクラスの成績で、みんなから優秀だと思われていたのに。各中学校のトップクラスばかりが集まる高校で、今まで経験したことのない成績をとります。だれも特に優秀だとは見てくれません。

高校でトップの子が入る大学も同じです。東大でも、当然成績最下位の学生はいます。

心理学の研究によれば、実際の有能さ以上に、有能「感」が人生を決めます。有能感を失った子ども達の中には、敗北者になっていく子もいます。

有能で世界的なスポーツの学校に入って、そのスポーツが大嫌いになる子もいます。

もちろん、そんなことになっては困ります。受験をがんばることも良いことです。では、レベルの高い学校に入学したからこそ注意すべきことは、何なのか。どうすれば子どもが人生の勝利者になれるのか、心理学から具体的にお伝えします。

■ムーンスパイラル現象

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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