楽天のプラチナバンド つながっているか確認するには?
楽天モバイルにおいて、6月27日から700MHz帯のプラチナバンドを用いた商用サービスが始まっています。
これまで使える周波数が限られていた楽天にとっては悲願といえます。プラチナバンドにつながっているかどうか確認する方法や、対応端末について、楽天モバイルに聞いてみました。
楽天自社エリアもプラチナバンドで拡大へ
楽天モバイルが自社で展開するエリアの人口カバー率は2024年3月末時点で98.9%。そこにKDDIのローミングを含めると人口カバー率は99.9%となり、大手3社に並ぶといいます。
人口カバー率は、数字としては十分に高く感じるものの、約500mごとの区画で50%以上つながればOKという基準なので、体感できるつながりやすさとは異なる可能性があります。
そこで重要になってくるのが、ビルの谷間などに回り込みやすい周波数帯の電波の存在です。これまでKDDIのローミングでは800MHz帯のプラチナバンドを利用できていましたが、いよいよ楽天の自社エリアでも700MHz帯のプラチナバンド展開できるようになります。
サービス開始初日に発表されたのは東京都内の1局のみとのことから、まだほとんどの人が恩恵を受けられる状態にはないものの、今後は楽天の電波が届かない場所から優先的にプラチナバンドを展開する方針のようです。
楽天のプラチナバンドにつながっているかどうかの確認方法としては、Androidでは「バンド 確認」などで検索するとさまざまなアプリがヒットします。楽天のおすすめは楽天シンフォニー製の「Sympulse」だそうです。
これまで楽天のエリア内で4G(LTE)につながっている場合、周波数帯は「3」(1.7GHz帯)という表示になっていたところが、プラチナバンドなら「28」(700MHz帯)になるはずです。
iPhoneでは、アップルが公式に提供する機能ではないようですが、電話アプリから「*3001#12345#*」と入力すると電波の状態を確認できるフィールドテストモードに入ることができます。
一部の端末は年内対応予定
端末の対応はどうでしょうか。楽天が取り扱う製品の対応周波数帯については、リストが公開されています。
楽天のプラチナバンドで利用できるのは、現時点では4Gサービスのみです。そのため「4G LTE」タブでバンド28が「○」になっている機種が1つの目安になります。
なお、このリストで「○」になっている機種であっても、現時点では楽天のプラチナバンドを利用できないものがあるとのこと。一部は年内対応を予定しているなど、今後対応を検討していくと楽天モバイルは説明しています。
他キャリアやオープン市場向けの機種については、楽天モバイルの機能が動作するかどうかを検証した「楽天回線対応製品」のリストが参考になります。
たとえばグーグルの「Pixel 8a」の場合、仕様では4Gのバンド28に対応しており、楽天のプラチナバンドを利用できる可能性はあるものの、楽天のページでは「4Gデータ通信」としか書かれておらず、詳細が分かりません。
楽天の取り扱い製品ではないため、動作の保証はないという点に注意は必要ですが、楽天のプラチナバンドを利用できるかどうかの情報があれば、これから端末を選ぶ人の助けになりそうです。
なお、4Gのプラチナバンドとは別に、5G(Sub6)の改善も進んでおり、都市部で速くなったと感じる人はその恩恵を受けている可能性があります。既存の1.7GHz帯を含め、プラチナバンド以外の改善も引き続き重要といえるでしょう。
追記:
7月11日に発表したモバイルWi-Fiルーターの新製品「Rakuten WiFi Pocket Platinum」では、700MHz帯のプラチナバンドに対応していることを明記しています。
楽天モバイル、オリジナルモバイルWi-Fiルーターの新製品 「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を7月11日(木)より発売