三越創業350周年×赤福の限定「紅白餅」節目にしか発売されないお餅に、老舗の粒あんとこしあんを包んで
今年創業350周年の三越さん。日本橋三越本店をはじめ、全国の主要都市に店舗を構える百貨店のひとつとしても有名ですね。
ここでひとつ小話を。
日本橋に本店を構える三越さんですが、その源といわれる「三井高利」は三重県松坂市出身。かつて伊勢国と呼ばれた現在の三重県中央部を中心に、商才に長けた豪商たちが誕生した土地の中でも、よりその手腕を発揮したのが松阪商人。地元松阪市から日本橋の江戸町へ進出した三井高利もまた、松阪商人の血を受け継いでおりました。
ところ変わって伊勢神宮への参道、餅街道。江戸からはるばる伊勢神宮へ参拝せんとする「おかげ参り」が流行した江戸時代、彼らの疲労を癒し、胃袋を満たしたのが餅街道に並ぶ甘くて美味しい和菓子たち。
その餅街道にて、全国に名が知れ渡っている銘菓と屋号でもお馴染みなのが、三重県伊勢市に本店を構える「赤福」さん。お餅の上にこしあんがたっぷりと覆いかぶさった赤福は、いまや国民食のひとつといっても過言ではない程有名ですね。
今回は、同じ三重県繋がりということで、三越さん350周年を記念した、赤福さんの完全予約制「紅白餅」をご紹介。
北海道産のエリモ種小豆と、同じく北海道産もしくは熊本県産の拘りの糯米を使用したピンポン玉より一回りほど大きな大福。
お餅はシンプルに美味しい。しっかり搗き上げられたお餅特有の粘り気はありつつも、それが心地よいと感じるあたりで解けていくような絶妙な引き具合です。
しかもまたあんこが柔らかくて、お伊勢参りに訪れた旅人たちの疲れを癒してくれるような十分な甘味ににんまり。赤福はこしあんですが、粒あんもやや素朴な風味で美味。
この柔らかなあんこを腰高に包むという佇まいにも感服。
上品すぎず気取りすぎない、親しみのある甘味というだけではなく、親指と人差し指二本で摘まめるサイズ感も嬉しいですね。おひとつでその手を止めるめるのは至難の業かと。
昨年は鉄道開業150周年や新幹線のぞみ30周年で限定販売されるなど、節目限定で販売されることの多い紅白餅。
おめでたい節目を話の種に、ご家族やお友達との団欒のひとときに、老舗のシンプルかつ美味しい味わいを添えてみてはいかがでしょうか。
※こちらは限定販売でしたので、すでに終売しています。