ウクライナ政府の戦略コミュニケーション・情報安全保障センター（SPRAVDI）は19日、「ウクライナへの派遣に備えて北朝鮮軍がロシアの装備を身に着けている様子」とする映像をXで公開した（下）。

ロシア沿海州のセルギエフスキー訓練場で撮影されたとされるこの映像には、若いアジア系の男性兵士らが補給品を受け取る様子が収められており、短い朝鮮語の言葉も聞き取れる。

同訓練場はウラジオストク北方の内陸部に位置するもようだ。

ただし、これが説明通りの映像であるかどうかを確認した政府機関は、今のところウクライナ以外には見当たらない。

（参考記事：【写真】「北朝鮮の不良弾薬が暴発し吹き飛ぶロシア兵」衝撃の瞬間）

聯合ニュースなど韓国の複数のメディアは18日、情報機関・国家情報院（国情院）の消息筋の話として、「北朝鮮が特殊部隊など合わせて1万2000人ほどの兵士をウクライナとの戦闘に派遣すると決めたことが把握された」と伝えた。

国情院はその後にプレスリリースを出し、北朝鮮の特殊部隊の1500人が今月8日から13日にかけて、東海岸の咸興（ハムン）・清津（チョンジン）・舞水端（ムスダン）からロシア海軍太平洋艦隊の艦艇により、ウラジオストクに移動したと公式に明らかにした。

国情院は、近く後続部隊の移送作戦が行われるものと見ている。