ヤンキースがロースターを入れ替える。加わった投手の叔父はワールドシリーズ優勝2度。本人と父は…
10月18日、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第4戦の前に、ニューヨーク・ヤンキースは、ロースターの入れ替えを行った。前日の試合で左のふくらはぎを痛めたイアン・ハミルトンを外し、マーク・ライターJr.を加えた。2人とも、右のリリーバーだ。
途中でロースターから外れたハミルトンは、ルール上、ここからのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズだけでなく、ヤンキースがワールドシリーズに進んでも、そのロースターに入ることもできない。ライターJr.は、ディビジョン・シリーズのロースターにも入っていなかった。
ライターJr.は、メジャーリーグ5年目の33歳。これまで、ポストシーズンに投げたことはない。父のマーク・ライターも、同様だ。こちらも右投手の父は、メジャーリーグで11シーズンを過ごし、149試合の先発マウンドに上がり、リリーバーとして186試合に登板した。息子は、ここまでに先発15登板とリリーフ196登板だ。
一方、ライターJr.の叔父、こちらは左投手のアル・ライターは、19シーズンにわたってメジャーリーグで投げ、5度のポストシーズンを経験している。1度目の1993年と2度目の1997年は、ワールドシリーズ優勝メンバーとなった。トロント・ブルージェイズとフロリダ・マーリンズだ。1997年のワールドシリーズは、先発2登板。第3戦は4.2イニング7失点(自責点4)ながら、第7戦は6イニング2失点(自責点2)を記録した。
あと3度のポストシーズンは、ニューヨーク・メッツ時代の1999~2000年とヤンキース時代の2005年だ。2000年のワールドシリーズも、先発投手として2試合に投げた。ちなみに、息子のジャック・ライター(テキサス・レンジャーズ)は、今年4月にメジャーデビューした。父と違い、伯父と従兄弟と同じ右投手だ。
今シーズン、ライターJr.は、シカゴ・カブスとヤンキースで計60試合に登板し、58.0イニングで奪三振率13.34と与四球率3.41、防御率4.50を記録した。この奪三振率は、50イニング以上を投げた351人のなかで、6番目に高い。スタットキャストによると、86奪三振の3ストライク目は、76.7%の66球がスプリッターだった。