寝つきは一人で寝られるのに!夜何度も起きる理由と4つの改善方法
今回は、2500人の夜泣き・寝かしつけ改善をしてきた乳幼児睡眠コンサルタントの三橋かなが、自分でしっかり寝つきながら夜泣きを減らす改善方法をご紹介します。
今回の夜泣き改善で見落とせないポイントがあります。それは…
"布団やベッドに置いて数秒~5分以内に寝ている、自力入眠ねんね"
ママやパパはこの光景をみて「わが子は一人で寝られている!(=セルフねんねできている!)」と思うかもしれませんが、もしこの状態+夜泣きが多発しているならただの疲れすぎかもしれません。
赤ちゃんは自分で寝た自覚はなし。疲れすぎて、最初の1~3時間は気絶するように寝るのですが、ある程度体力が回復したら、「ここはどこ?!ママは?!あれ?記憶をなくした場所(例:抱っこされている)じゃないぞ?」と混乱し、泣いて起きている可能性があります。
ここからは、そのような眠り方をしている子への夜泣き改善・対策方法を4つご紹介します。
夜何度も起きる子への対策・改善方法①安全で快適な睡眠環境を作る
・同じお部屋の別の寝床で、赤ちゃんは寝られている?
・快適な温度(20~22度)、湿度(40~60%)になっている?
・真っ暗な環境になっている?(豆電球は覚醒の原因になるので、明るさが欲しい場合は、暖色系の薄明りの授乳ライトを足元に置いてみてくださいね。)
乳幼児は大人よりも体温が高め。大人が少し肌寒いなと感じるくらいの温度設定が心地よいとされます。
夜何度も起きる子への対策・改善方法②日中、疲れすぎていない?
・日中のねんねはしっかり寝られている?(下記の表を参考に)
赤ちゃんの入眠をスムーズにし、ぐっすり寝てもらうために、月齢やその子にあったお昼寝時間をしっかり確保しましょう。なぜなら、日中疲れすぎていると、入眠が浅くなったり、夜何度も起きるトラブルにつながりやすいからです。
その目安となる2つの表をご紹介します。
まずは、活動時間表です。例えば、生後6ヵ月の子の活動時間は約2時間~2時間30分。そのくらいで寝かしつけを開始し、お昼寝時間を確保していきましょう。
次に1回のお昼寝の長さ表です。あくまで目安ですが参考にしてみてください。
生後6ヵ月の子の場合は、1回のお昼寝が30分~2時間となっていますが、30分の場合は体力が回復しきらないことも多いので、こまめに寝かしつけをし、休憩させてあげてくださいね。
活動時間の詳しい解説と、赤ちゃんの眠たいサインについてはこちらも見てみてくださいね。
夜間何度も起きる子への対策・改善方法③赤ちゃんは寝ることに納得している?
・ねんねルーティーンを導入しましょう
安心して「寝る」行動へ移れるよう、入眠儀式と言われる"ねんねルーティン"を導入してみましょう。
例)新生児~【お風呂や沐浴→スキンシップ→就寝】
生後3ヵ月以降【お風呂→保湿→授乳→絵本→スキンシップ→就寝】
1~2歳【お風呂→水分補給→歯磨き→絵本→1日の振り返り→子守唄】
毎日継続することですので、ご家庭の負担のない内容で行ってくださいね。
夜間何度も起きる子への対策・改善方法④入眠の癖はない?
・入眠の癖とりを検討しましょう
おっぱい、抱っこでしか寝られない。ママが隣じゃないと寝られない等の入眠の癖がある場合は、親子で癖をとる練習をしてみるのもよいでしょう。(ただし、癖とりをする!と決めたら、強い心を持ち1週間から2週間は、癖になっている方法での寝かしつけはしないようにしてくださいね。)
人間には睡眠サイクルというものがあり、浅い睡眠サイクルになったときに入眠したときと同じ状況を求めることがあります。
そもそも気絶するように眠りについている場合、抱っこやおっぱいで寝かされて、9割以上眠っている際に布団に下されていたら、親は自分で寝てくれたと思いがちですが、赤ちゃん本人の中では、記憶がパパの抱っこやママのおっぱいで寝た中で止まっているかも。
親子で睡眠不足なら、対策①~③を導入しつつ、癖とりを検討してみましょう。
自分の力で入眠したはずなのに、寝てからすぐに起きてしまう。夜泣きが何度もある。という場合は、上記の改善方法を試してみましょう。ただし、すべては赤ちゃんにとっての安全で快適な環境(対策①)ができていることが前提です。
「夜泣きは耐える時代」は終わりました。改善方法がしっかりありますので、0歳から親子でぐっすり眠り、機嫌のよい生活が送れますように。あなたの充実した育児ライフを応援しています。