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基準改正:ベビーバウンサーで寝てしまったら、必ずベッドへ。

ベビーバウンサーというベビー用品をご存じですか?ゆりかごのように赤ちゃんをあやしてくれるアイテムで、泣きやまない時や寝かしつけ、家事で手が離せない時に助かると重宝されるグッズとして使われています。ですが、一般財団法人の製品安全協会(東京)が製品の安全基準を改正しました。

※一般財団法人製品安全協会資料より

【変更ポイント】

乳幼児が寝付いた場合は、そのまま放置せずに、安全なベビーベッドや布団など睡眠用の製品に移すよう、表示および取扱説明書の内容を変更しています。

海外では基準改正がすすむ――

バウンサーは、乳幼児を寝かしつける際にも使われるアイテムで、これまではSG基準で、保護者の目が届く範囲で使用することを前提として一時的な昼寝に使うことは認められてきました。ただ、米国では2022年、欧州では2023年に、このような製品を睡眠用途では使用しないように基準が改正されています。

基準改正の理由ですが、

米国で、寝返りができない乳幼児がうつ伏せの体勢となって窒息死するという事故が相次いだためです。

現状把握できる範囲では、日本では、同様の死亡事例は報告されていないようですが、未然防止の観点で基準改正が行われました。

安全な寝床が第一

まず大事なのは赤ちゃんの命と安全を守る寝床の確保です。乳幼児を寝かせる製品全般において、しっかりとした平らな寝床に寝かせることを第一に考えていきましょう。今一度、わが子が安全な環境で寝られているのかをチェックしてみてくださいね。

乳幼児にとって安全な寝床環境
①子どもと同じ部屋で別の寝床 (境界線があるとなおよい)
②子どもの寝床には何もいれない(メリーやベッドバンパー・毛布・枕も必要なし) ※1歳未満
③固めでシワのないマットレスの使用
④転倒、 転落の危険がない

ベビーバウンサーは、私自身大変重宝したグッズです。寝かしつけが大変なのもわかります。が、夜泣きも、寝かしつけの苦労も命があってのものですので、寝たらベッドや布団に移動させる、そしてベルトを着けるなど適切な使用をし、様々な製品やグッズに頼りながら子育てをしていきましょう。

IPHI乳幼児睡眠コンサルタント。ねんねブーケ代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から乳幼児睡眠の国際資格を取得。小・中・高校教員免許保持。保育士養成系大学での講師活動や、企業と連携し睡眠講座も開講。instagramを中心に発信を続け、総フォロワー1・6万人。月150組相談、のべ2500人以上の睡眠相談実績を持つ。自身が運営する「るるるん。ねんねサロン」では、毎日夜泣きや離乳食、子育て相談ができる。元アナウンサー。

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