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まかさ…歯ぐずりで夜泣き?覚えておきたい「歯ぐずりサイン」と対策

歯ぐずりとは、歯が生え始める時期、特有の不快感や痛みからくるぐずりのこと。

歯ぐずりは、歯が見えたら不快感のピークは越えているといわれていますが、歯茎の不快感から夜泣きにつながることもあります。今回は、歯が生え始めるころの赤ちゃんがぐずるサインや対策方法をご紹介します。

歯ぐずりのサイン

歯の生え始める時期は個人差が大きいですが、早い子では生後4ヵ月ごろから生え始める子も。いつもとなんだか様子が違う、具合が悪いわけではないけれどたびたび不機嫌になる。そんな時は、歯ぐずりの可能性も考えてみましょう。

①それまでは見たもの触るものを口に入れる時は舐めていたのに、強く何度もかじるようになった

②よだれが多くなった

③食欲が落ちた

④歯茎の硬さが柔らかくなる (歯が上に上がってきた段階)

⑤歯茎の硬さが硬くなる(歯の頭が出てくる直前)

⑥ぐずる、寝つきが悪くなる

⑦ 微熱が出る

※あくまで一例です

歯ぐずりを軽減対策

①安全な歯固め
少し固めのゴムや木でできたようなおもちゃが最適。誤飲につながるものは避けましょう。木などのパーツを紐でつなげた歯固めもありますが、すべてが一体化した強い力を加えても破損しないものを選んでくださいね。

②冷やす
清潔なガーゼの半分を水やで湿らせて結び目を作り、冷凍庫で30分冷やします。それをかませると歯茎が冷やされて痛みやかゆみが落ち着くとも言われていますよ。

③マッサージ
清潔な手で歯が生え始めている歯茎をマッサージしてあげましょう。ママやパパの手を強くかむようなら歯固めを使ってくださいね。

④医療機関を受診する
歯茎の状態が赤く腫れているなど異常を感じたら、歯科や小児科を受診してみましょう。強く物をかんでいるうちに傷がつき、そこが炎症を起こしている可能性があります。

その夜泣きは本当に「歯ぐずり」?

歯ぐずりは、歯が見えてからは落ち着く傾向にあります。歯がすでに見えているにもかかわらず、ずっと睡眠が安定しない場合は、歯ぐずりでグズグズしていた時のかかわり方が、 新しい入眠の習慣になってしまったかもしれません。歯ぐずりが収まれば寝るようになると思ったけれど、 なかなか寝られるようにならない時は、新たな入眠の習慣が確立されていないかも確認してみましょう。

夜泣き予防のために、「歯ぐずり」時期に注意したいこと

・大切なのは「いつも通り」

ルーティーン、お昼寝、就寝時刻など、ねんねのリズムは「いつも通り」 が大切。赤ちゃんは「いつも通り」が安心し、これが崩れると不安になり余計に落ち着けなくなりますので、歯ぐずりするからとあれこれ関わりすぎないようにしましょう。

・寝床を安全に

歯ぐずりを和らげるための歯固めやガーゼなどは寝付いたら取り除きましょう。

「眠るところには何も置かない」が鉄則です。

赤ちゃんの歯ぐずりには個人差があり、歯ぐずりがほとんどない赤ちゃんもいれば、かなり不機嫌になったり、夜泣きにつながる赤ちゃんもいます。

歯ぐずり自体は成長の証なので、悪いことではないですが、ご紹介したサインや対策や対応を行いながら、グズグズや夜泣きも最小限にしていけるとよいですね。

翻弄される赤ちゃん育児。全国のママパパ、毎日育児お疲れ様です!

IPHI乳幼児睡眠コンサルタント。ねんねブーケ代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から乳幼児睡眠の国際資格を取得。小・中・高校教員免許保持。保育士養成系大学での講師活動や、企業と連携し睡眠講座も開講。instagramを中心に発信を続け、総フォロワー1・6万人。月150組相談、のべ2500人以上の睡眠相談実績を持つ。自身が運営する「るるるん。ねんねサロン」では、毎日夜泣きや離乳食、子育て相談ができる。元アナウンサー。

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