「PATM(パトム)は、治るのか?」「パトムじゃありません」と言ったり、パトムを治す方法を教える私。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
私は、PATM(パトム)のことを、電子書籍にしたり、YouTubeで話したり、ヤフーニュース記事で書いたりしているので、年に数人の方が、私のカウンセリングルームを訪ねて来ます。
ご来室されたクライアントは、真剣な眼差しで、私に向かってこう尋ねます。
「私(僕)は、臭いですか? 匂いますか? 本当のことを言ってください」
私のカウンセリングルームを訪ねるクライアントの10人中9人は、パトムではありません。自己臭症です。
私は正直に、「あなたは、パトムなんかではありませんよ」と答えるのですが、私の言葉を素直に信じる人は滅多にいません。何故なら、自分がもしもパトムじゃなかったら、自分の周囲の人が、咳き込んだり顔をしかめたりする鼻を触る、理由の説明がつかなくなるからです。
中には、私が、言葉を選んで、「あなたはパトムではなく、自己臭症なんですよ」と優しく伝えても、怒りだす人がいます。「そんな筈はない。自分は心の病なんかじゃない。パトムなんだ」と…。
PATM(パトム)とは、
People (are) Allergic To Me の略で、2008年くらいから欧米で呼ばれるようになった疾患概念です。 この症状を持つ人は、身体から実際に皮膚ガスを排出させているため、自分の周りの人々を咳き込ませたり、クシャミをさせたり、鼻を啜らせたり、目をチカチカ痛くさせたり、「臭い」と言わせたりします。よって、PATMの人は、自分の身体から、臭いガスが出ないよう、髪の毛や身体を洗うことや歯磨きに熱心なことが多いです。
自己臭症とは、
本当は、臭いなど発してないにも関わらず、「自分は、周りの人から嫌悪感をいだかれるほど、口臭や体臭を発している」と思い込み、悩んでしまう心の病です。性格的には、繊細な人や凡帳面な人、人によく気を遣う人に多くみられます。また、自分の臭いに関して、他の人から指摘されたことが、この病気のきっかけとなることもあります。
私(竹内成彦)は、強烈な臭覚過敏を持っています。
少しでも匂いのキツイ人が私の目の前に表れると、私は途端に、涙を流したり、くしゃみをしたり、咳き込んだり、鳥肌を立てたりします。←私は、夏の満員電車が非常に苦手です。臭くて耐えられないレベルだからです。
だから私は、パトムの人が傍に来ると直ぐに気付きます。パトムの人を目の前にして、普通に話すことが出来るなど、考えられません。よって、私が普通に話をしているということは、あなたはパトムじゃないということです。
ここで補足説明です。
世の中には、パトムの人とパトムじゃない人の2種類の人間がいるわけではありません。パトムに限りなく近い一部の人と、ほとんど皮膚からガスを出していない無臭の人が一部いるだけで、ほとんど人は、かなり臭いから少しだけ臭い…の間に入ります。
ご安心ください。
パトムの人も、自己臭症の人も治す方法は、あります。
全員が全員、キレイに治るとは、お約束できませんが、ほとんどの人は、食生活やサプリメントや認知行動療法で良くなります。
私は、パトムを寛解させた人、自己臭症を寛解させた人を、幾人も知っています。「自分は臭いのではないか? 自分の身体から、有毒ガスが出ているのではないか?」とお悩みの方は、一刻も早く、信頼のおけるカウンセラーの元をお訪ねすることを、私はおススメいたします。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。