イスラエル・パレスチナ2国家解決に向けた国際協力を強化 アラブ諸国の外相がオスロで会談
15日、ノルウェーの首都オスロにアラブ諸国の外相が集まり、ガザについての協議が開催されるとノルウェー政府は発表した。出席者にはカタール、ヨルダン、サウジアラビア、トルコ、パレスチナ自治政府の外相が含まれる。
イスラエルとハマス間の囚人交換などの仲介役を務めるカタールからはムハンマド首相が出席する。加えてデンマーク、アイスランド、スウェーデン、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの外相、フィンランドの国務長官、イスラム協力機構の事務総長も同席する。
2国家解決に向けた国際協力を強化するための話し合い
ノルウェーのアイデ外相は集まっている人々は「戦争を止め、甚大な苦しみに終止符を打つことが急務だと考えている」とプレスリリースで発表した。イスラエルとハマス間の停戦を実現し、持続的な2国家解決策とはどのようなものかが協議される。今回の会談はサウジアラビア外相が率先した。
イスラエルとハマスという当事者、和平プロセスに必要とされる米国は参加していないが、「誰かがこのことについて話す必要がある」と、同相は何かを決定するための会議でではないことが強調されている。
オスロ合意の国でもあるノルウェーではイスラエルとパレスチナの2国家解決策を求める声が強い。和平プロセスのための各国の仲介役という立場を伝統的にとることが多いノルウェーは、仲介役として2国家解決策を求める国際社会の力を強めようとしている。
ノルウェーのアイデ外相は「戦争が各国間の分断を強めていることを懸念している。2国家解決策に向けた国際協力のためには中東諸国は重要な役割を担う」と話し合いのまとめ役をすることに積極的な態度を示している。
16日にはオスロ国会前の広場に市民が集まり、ガザでの子どもや市民の殺害を止めることを求める大規模なデモが開催される予定だ。