大名では行列の絶えない人気店に

褐色の豚骨スープと平打ち麺が特徴

この日、訪れたのは夕方遅めの時間帯。お昼のような行例はないものの、店内は先客でいっぱい。奥のカウンターに空席を見つけてそこに着席。メニュー表の中からベーシックな「ラーメン」の単品を注文。待つことしばしで配膳された一杯は、じっくりと時間をかけて炊かれた豚骨のスープで思いの外あっさりとしながらも、甘くてキレのある醤油のカエシと脂分が多めなことからコッテリとした印象が強く残るスープに。それがどこか懐かしくもあり他店とは一線を画す個性的な一杯に仕上がっている。

そのスープに合わせる麺は昔ながらのやわらかくてコシのある、小麦の風味も感じられる平打ちの細麺。スープとの相性も抜群によく昔から変わらない美味しさがある。具材の構成はネギとチャーシューというシンプルな組み合わせに、現在の博多ラーメンではめずらしいメンマが入るという特徴も。

「元祖赤のれん」の味を守り受け継がれてきた歴史を感じながらも、そこには決して古くささを感じない美味しさがあり、今でもその人気を誇るのも頷ける一杯だ。

ラーメンラインナップも豊富

並と大盛のあるラーメン類のラインナップは次の通り。「ラーメン（並）580円・(大)680円」「チャーシューメン（並）780円・（大）880円」「ワンタンメン（並780円・（大）880円」「ワンタンチャーシュー880円」「メンマラーメン730円」「温玉ラーメン700円」「キムチラーメン730円」「もやしラーメン700円」「わかめラーメン700円」「きくらげラーメン700円」「ワンタン650円」「替玉130円」※各ラーメン大盛りは100円増し。以上になる。また町中華的な麺類もひと通り揃っていて「チャンポン680円」「皿うどん（やわ麺）680円」「焼きそば（パリパリ麺）680円」「ソース焼きそば680円」「焼きビーフン700円」「ダールー麺（ピリ辛あんかけ）700円」というラインナップ。

〈元祖赤のれん節ちゃんラーメン本店〉があるのは、福岡市の繁華街、天神に隣接する、発展著しい大名エリア。店舗のすぐ裏手には、昨年開業したばかりのリッツカールトンも入っている新ランドマークビル「福岡大名ガーデンシティ」がある立地。交通アクセスは、福岡市営地下鉄「天神駅」から徒歩5分ほどで「天神西通り」の一角から入ってすぐの場所になる。店内の構成は、席数は50席ほど。カウンター席とテーブル席で構成されていて、ご家族連れやグループでものんびり寛げるボックス席もある。

最後に、お店は11時から24時までの「通しで営業」。お昼のピークタイムは行列必至なので、もしお時間に余裕がある場合は、営業開始少し前に訪れてみるか、夕方以降のアイドルタイムの時間帯を狙って訪れてみてはいかがでしょうか。