花を食べる。その言葉だけ目にすると、どこか耽美だったり幻想的な雰囲気に感じるのは私だけでしょうか。ロマンチックな響きをも孕むこの言葉が、もし実現したならば…そんな願いを叶えてくれるお菓子があったなら。

まさにそんなお菓子を作っているお店があるのです！

そのお店が佇むのは、北海道函館市。ハリストス正教会や函館山ロープウェイ駅から徒歩圏内、まさに函館を代表する観光地エリアの中のカフェにて作られています。和菓子屋さんでもケーキ屋さんでもなく、カフェなんです。白を基調とした店内には至る所に色とりどりのお花の装飾、そしてブランコなど、どの空間を切り取ってもフォトジェニックな思い出を記録できるようなお店「フラワーピクニックカフェ」さん。

そこで作られているのが、今回ご紹介するある意味新しい和菓子。北海道の老舗製餡所にて作られる白餡を基調とした「お花のぼうろ」です。

ぼうろ、といえども、食べ応え満点のざくざくとした食べ応えのある食感。和菓子でいうところの落雁を想像していただけるとわかりやすいかもしれません。とはいえ、落雁よりも薄いので、ぽろぽりと少しずつ頂けます。ざらつきはなく、いつの間にかさらりと口の中で消えていく上品な口溶けにも惹かれます。

白餡をベースに、卵、アーモンドプードル、牛乳から作られており、満足感に繋がるまろやかさが備わっているものの、バターや生クリームといった乳脂肪分の高いものは使用されていないので、素朴で優しい味わいです。仄かに効いた塩気に、食べ進める指が止まりません…！更に、小麦粉を使用していないのでグルテンフリー。食生活などに配慮なさっている方にも嬉しいですね。

先述したように、一般的な卵ボーロのようにしゅわしゅわとした固さではないため、固いものが少し心配という方には控えた方が良いかもしれません。ですが、お花よりも葉の部分は薄く仕上げられております。

栄養成分表示より、全て食べても106kcalとのことなので、思わず全部食べちゃった…なんてことがあっても安心（？）ですね。

これからの季節は、ちょっと甘めのカフェオレやほうじ茶ラテなんかとも合いそうです。

今回は黄色い向日葵を選択いたしましたが、ピンク色のコスモスのご用意も。お花が好きな方へのプレゼントや、敬老の日や母の日などの贈り物候補にもいれてみてはいかがでしょうか。