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【札幌市中央区】赤れんが庁舎の工事進行中!今しかみることのできない光景もあり。

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

工事中の赤れんが庁舎に、ごあいさつ。

現在工事中の北海道庁旧本庁舎、いわゆる赤れんが庁舎。

今月はじめに【八角塔屋根】が再度据え付けられ、なんというか、リアルな赤れんが庁舎の心臓部が、周囲に精巧に等身大に作られたパネルをまとった、まるで現実と仮想現実が混ざった2.5次元(ちょっと意味が違うか)の不思議なヒーローのような姿になっています。

これもまた今しか見られない旬な光景ですから、一度行ってみることをおすすめします。

振り返り。

ここで簡単に、赤れんが庁舎の改修に関して、ここ数年の動きを振り返ってみましょう。写真はすべて私のガイド中、あるいは散歩の時の記録です。

2021/5

まだ、工事をする前。前庭の花と共に赤れんが庁舎は嬉しそうです。

2021/9

改修の準備がはじまりました。囲いがされています。

2022/3

改修に備えて、立ち入りが制限されていました。

2022/6

改修がスタートしたのが、2022年度。ですがまずはオリンピックのため、まだ従前の赤れんが庁舎を眺めることはできましたし、懐かしい、マラソン用の緑線がありましたね。

2023年の写真はごめんなさい、ありません

2024/1

仮設見学施設が2023/5に出来ていましたが、それをポロコン(札幌市認定の街歩き組織)のガイドのため、何度も訪れました。

赤れんが庁舎だけではなく、札幌そして北海道の歩みを確認できる、素晴らしい展示でしたね。

2024/5にクローズになるまで、多くのゲストを受け入れ、八角塔屋根や開拓使の赤星マークを身近に見ることのできる絶好の機会でした!

2024/8(本日)

ついに今月頭の8/1、【八角塔屋根】が元の位置に戻りました。きちんとメンテナンス、補修され、そして時代を感じる緑青に纏われた重厚な感じから、本来の銅板の持つ輝きとなりました。

先ほども書いたように、リアルな八角墳屋根が実寸大のパネルに囲まれた風景は、とてもユニーク!

そして、今の時期もうひとつ見逃せないのが、庁舎の横にある【換気塔頂部】。耐震のため鉄骨を入れる作業をここでしているのですが、当初予定では2024夏には終了することになっていました。

今現在の正確な作業終了予定はわかりませんが、もしかしたらそう長いことここにあるわけではないかも。今のうちに歴史を感じるため、ちょっと立ち寄ってみては如何でしょうか?

市民にとっての意味。

2014年、まだ私が毎日ここを使っていた期間の最後の頃の写真
2014年、まだ私が毎日ここを使っていた期間の最後の頃の写真

さてさて、札幌市民にしてみると、赤れんが庁舎は観光や学びの場所である以前に、その敷地が北3西4付近から北1西6付近に斜めにショートカットできる、重要な道でした。

私も通訳案内士になる前の短い英語修行期間に、ここを毎日走りながら、英語を使うカスタマーサポートの仕事をダブルワークしていて駆け抜けていました。もう10年少し前になるのですねえ。。。

ご心配なく、メインの舗装道路は依然クローズしたままですが、並行している池沿いの土の道はきちんと開いてますよ!

切れています、ごめんなさい!
切れています、ごめんなさい!

通れる時間とぬかるみに注意しながら通りましょう。

今の時期は、ハスが目を楽しませてくれます。

実は道庁の廊下で、北3条通と西6丁目通が交差しています。つまり、道庁の真正面を北から南に抜けるルートは実質的な西6丁目通の歩行者用として、またアカプラから道庁正門までは北3条通、そして斜め道はショートカットとして機能していました。

観光や歴史だけではなく、市民生活のためにも、2025年度の工事終了が待ち遠しい!

そして赤れんが庁舎はもちろん北海道の開拓のひとつと象徴として建設され、1968の大改修はオリンピックを見据えてのものだったかもしれません。

今回の大改修もまた、あちこちに同時で多発しているビルの建て直しなどと共に、札幌が新しい局面に入っていくことを象徴していると思うのです。

★北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)★
住所: 札幌市中央区北3西6-1

修復事業の進捗をお知らせする北海道の公式サイトは、こちら

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや日本遺産炭鉄港、日本遺産候補小樽、サッポロコンシェルジュのガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。最近、少し鉄気味。交通ネタや都市インフラに興味が行きつつあります。サイダー(シードル)大好き。ホルン(フランス式ピストン)とテナーホーン吹き。

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