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実店舗でユーザー広げる「アンカー」羽田新エリアに出店

山口健太ITジャーナリスト
アンカーが羽田空港新エリアに出店(筆者撮影)

1月31日、モバイルバッテリーや充電器で知られる「Anker(アンカー)」が、羽田空港第3ターミナル直結の新エリアに出店します。

アンカー初という「空港隣接店」はどのような店舗なのか、メディア向けに公開した店舗の様子を見てきました。

アンカーが羽田国際線新エリアに出店

新店舗が出店するのは、羽田空港第3ターミナルの隣に1月31日にオープンする「羽田エアポートガーデン」です。

第3ターミナルには国際線が発着することから、日本で使える充電器や、旅先で便利なモバイルバッテリー、機内で使えるワイヤレスイヤホンなどを購入したい旅行者が主なターゲットとなっています。

店舗はそれほど広くはないものの、実機や在庫がぎっしりと並んでいる印象。説明には英語が併記されているほか、店舗のスタッフは英語と中国語に対応できるといいます。

商品や在庫がぎっしり並んでいる(筆者撮影)
商品や在庫がぎっしり並んでいる(筆者撮影)

2022年11月の発売後、入手困難となっていた「ポケモン」コラボモデルも、日本限定商品として並んでいます。

ポケモンコラボモデル(筆者撮影)
ポケモンコラボモデル(筆者撮影)

実店舗でのモバイルバッテリーには「いますぐ充電したい」というニーズがあることから、「充電済み」の在庫をアピールしています。

モバイルバッテリーは「充電済み」をアピール(筆者撮影)
モバイルバッテリーは「充電済み」をアピール(筆者撮影)

店舗内の「体験コーナー」では、スマホを置いて試せる充電器や、ワイヤレスイヤホン、ヘッドフォンの実機が用意されていました。

充電器やイヤホンを試せる「体験コーナー」(筆者撮影)
充電器やイヤホンを試せる「体験コーナー」(筆者撮影)

当初はオンラインのブランドという印象が強かったアンカーですが、最近は国内で実店舗を増やしており、2022年9月には「東京ミッドタウン八重洲」にも出店しています。

オンラインよりもコストがかかる実店舗を増やす理由について、アンカー・ジャパンは「スペックを見てオンラインで買っていただけるお客様に加えて、手に取って確認したいという方が増えている」(広報)といいます。

たとえば30Wの充電器は筆者も使っていますが、2022年9月に出た新モデルではプラグの折りたたみが可能になっています。

プラグが折りたためるだけなら買い替えるまでもないかと思っていたのですが、実際に手に取ってみるとコンパクトさを実感できて、欲しくなりました。

プラグを折りたためる「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) 」が可能に(筆者撮影)
プラグを折りたためる「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) 」が可能に(筆者撮影)

最近ではカラーバリエーションのあるモデルが増えていますが、実店舗なら微妙な色合いの違いを簡単に比べることができます。

カラバリ展開をするモデルが増えている(筆者撮影)
カラバリ展開をするモデルが増えている(筆者撮影)

ワイヤレスイヤホンのような製品は、ある程度以上の価格帯になれば、買う前に試したいという人のほうが多いはずです。ユーザー層だけでなく商品のラインナップを広げるためにも、実店舗は重要といえそうです。

新エリア「羽田エアポートガーデン」

1月31日にグランドオープンとなる羽田エアポートガーデンも、なかなか見どころの多い施設です。もともとは2020年4月に開業予定だったはずが、コロナ禍で延期になっていました。

羽田エアポートガーデン(筆者撮影)
羽田エアポートガーデン(筆者撮影)

第3ターミナルのバス乗り場付近から連絡通路を歩いていくことで、飲食やショッピングのエリアにアクセスできます。奥まった場所にある金券ショップでは、外貨両替や株主優待券の取り扱いがありました。

奥まった場所には金券ショップも(筆者撮影)
奥まった場所には金券ショップも(筆者撮影)

ホテルや温泉もあり、深夜便を利用する際の選択肢が増えるのは嬉しいところです。第1・第2ターミナルから離れているのは難点ですが、乗り継ぎなどで待ち時間があるときに足を伸ばすには面白いスポットになりそうです。

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

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