都会に住んでいると、自然を見に行きたくなることはありませんか？田舎育ちで、山が大好きな筆者。よく遠方へ登山をしに出かけますが、ふと名古屋市内の山を歩くことがあります。

あまり山のイメージのない名古屋のハイキング・登山スポットをご紹介！ぜひ身近な自然に触れる時間を過ごしましょう。

猪高緑地（名東区）

都会のイメージが強い名古屋の中でも、美しい里山の原風景が残り、美しい自然を堪能できる「猪高緑地（いたかりょくち）」。変化に富んだ遊歩道が整備され、短時間で気持ちの良いハイキングを楽しめます。

オススメは、名古屋で2番目に高い「親鸞山（しんらんさん、標高111.6m）」を目指すルート。生命力溢れるナラの原生林が美しいです。途中には、木曽の名峰「御嶽山（おんたけさん、標高3,067m）」を望む展望台も！

また展望台の正面には、愛知県の名山・猿投山（さなげやま）を背景として、日進・長久手の町を一望。緑と青のコントラストがとても爽快です。

相生山緑地（天白区）

住宅街が築かれるなかでも、昔ながらの里山を守っている「相生山緑地」。たくさんの野草を育み、野鳥が生息する、まさに"都会のオアシス"と言える場所です。

こちらも緑地全体に遊歩道が整備されています。小刻みにアップダウンがあるので、テンポよくハイキングを楽しむことが可能です。また緑の美しさは名古屋屈指で、まるで絵画のような絶景が広がります。

都会の真ん中にあるのが嘘みたいに人工音は皆無。ひたすらに鳥のさえずりや、木々の葉音が聞こえてきます。サクッと自然に癒されたいときに、筆者もよく訪れるスポットです。

細根山オアシスの森（緑区）

日本遺産にも登録されている有松の町並みから近い、小さな緑地「細根山オアシスの森」。かつて地元の豪商下里（しもさと）家の別荘だった場所で、奥の細道で有名な松尾芭蕉も訪れたという名園が存在しました。

建物は残っていませんが、その庭園の原風景が根付いており、ハイキングを楽しむことができます。1周は約10〜15分と、こぢんまりとしたコースになっています。風情ある竹林と、そこに設けられた見事な竹垣が特徴です。

遊歩道を歩いていると聞こえてくるのは、竹の葉掠れの音や、野鳥の声も心地よいBGM。少しひんやりとしており、かつて避暑地だった趣も残していますよ。

牧野ヶ池緑地（名東区）

愛知カンツリー倶楽部に隣接する、広大な「牧野ヶ池緑地」。その名の通り、牧野ヶ池を中心として整備されている広大な緑地です。コースのアップダウンはありませんが、野趣ある遊歩道で1周ハイキングができます。

オススメの時期は秋。名古屋市内の紅葉は12月中旬まで最盛期を迎え、ちょうど渡り鳥が増えてくる時期と重なります。そのため、カモと紅葉のコラボレーションが楽しめます。

また天気が良いと、空の青が映り込み、とても綺麗！清々しい気温のなか、気持ちの良い秋晴れを満喫こと間違いなし。望遠レンズがも必須です！

東谷山（守山区）

名古屋市最高峰「東谷山（とうごくさん、標高198.4m）」。麓の東谷山フルーツパークをはじめとして、いくつかの登山道が整備されています。2010年には、ニホンカモシカの生存も確認されたほど、豊かで隔絶された自然が広がっているのが特徴です。

また登山の道中には、志段味古墳群という、尾張地区の首長のお墓が築かれており、歴史探訪的な楽しみもあります。自然と歴史が交わる場所というだけで、心惹かれるのは私だけでしょうか。

山頂には3階建ての「東谷山展望台」が設けられています。一番上までのぼれば、春日井方面を一望する180度のパノラマが展開！遠く名古屋も望み、登山の情緒を味わえる市内随一のスポットです。