『着飾る恋には理由があって』で話題!清原さんも飼い始めたボーダーコリーとはどんな犬?
話題になったドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS)の中で、川口春奈さんが演じるヒロイン・真柴くるみと、横浜流星さんが演じる藤野駿との間にちらちら出てくる犬・こうじちゃんが、ボーダーコリーです。
こうじちゃんは、ボーダーコリーの中では珍しい白っぽい毛色(レッド&ホワイト)でした。このドラマの主題歌である星野源さんが歌う『不思議』のMVにもブラック&ホワイトのボーダーコリーが出てきますね。
野球評論家の清原和博さんのYouTubeの清ちゃんスポーツで最近、ブラック&ホワイトのボーダーコリーを飼い始めたことを報告しています。
今日は、ボーダーコリーについてお話しましょう。
ボーダーコリーは飼いやすいのか?
ボーダーコリーは、だれでも飼いやすい犬というわけにはいきません。以下のような人には向いています。
□犬と一緒に歩きたい/散歩が好き
□犬と一緒にスポーツがしたい
アジリティ、フライボール、フリスビー、ドッグダンスなどドッグスポーツを一緒に楽しめる犬種
□運動が好き
優秀な牧羊犬で、仕事が大好きでワークホリック犬といわれています。じっとしているのが得意でないほどスタミナのある犬です。
□ある程度は重いものが持てる
体重が14 - 22 kgあるので、柴犬より重いし、もちろんトイプードルの約4-7倍の重さがあります。
□犬アレルギーがない
□毎日散歩する時間を取ることができる
□掃除をこまめにする
毛が抜けます。トイプードルのような巻き毛ではなく、毛足が長いので定期的な掃除が必要です。
などです。
つまり以下の人にはむいていません。
□運動が得意ではない
□散歩をする時間がない
□重いものを持ち上げられない
□犬アレルギーがある
などです。
ドラマや有名人が飼っているからというだけでなく、ボーダーコリーを飼う前によく考えてくださいね。
ボーダーコリーってどんな犬?
それでは、ボーダーコリーってどんな犬か詳しく見ていきましょう。
□イギリス原産の牧羊犬種で、羊を追う犬ですね。
□「ボーダー」の由来は、原産地がイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの国境(ボーダー)地域であったことからきています。
□犬種で最も知能が高い
特徴
□中型犬
体高:雄53 cm、雌53 cmより少しだけ低い
体長:雄も雌も体高より少し長い
体重:14~22kg
□毛質は長毛のダブルコート(ラフコート)が基本
中には、短毛(スムースコート)もあります。ストレートの個体もややうねったカールの毛を持つものもいます。
□子犬の値段は、ペットショップなどでは約40万円から50万円
ボーダーコリーとラフコリーは違うの?
ボーダーコリーとコリーは違うの?と思う人もいるかもしれません。
『コリー』といった場合はこのラフコリーを指します。あの名犬ラッシーのモデルとされている犬で日本でも知名度が高いですね(シェルティーと呼ばれている犬がいますね。ラフコリーの小型犬で大きさは3分の1から4分の1です)。
ボーダーコリーよりももっと大きく長くたっぷりとした毛を持つ大です。
ラフコリーは、ボーダーコリーと同様にイングランドの北部、またはスコットランドの牧羊犬です。大きさは以下なのでボーダーコリーと比べていただくといかに大きいかわかりますね。
体重:23kg~34kg(ボーダーコリー 14~22kg)
体高:56cm~66cm(ボーダーコリー 53cm前後)
コリー(ボーダーコリー、ラフコリー、シェットランド・シープドッグ、ビアデッド・コリーなど)の疾患
コリー系の犬は歴史があるし、いろいろな遺伝子疾患を持っています。以下です。
□フィラリアの予防薬
フィラリア症の予防薬であるイベルメクチンの使用が危険な子もいます。MDR1という遺伝子検査をすればわかります。
コリー系の犬は、散歩をしっかりさせる犬なので、フィラリア症の予防が必要です。動物病院で詳しいことはお聞きください。
□セロイドリポフスチン沈着症(CL症)
コリーだけではなくその他数種の犬種で確認されている遺伝性疾患です。
主に運動障害で足元がふらつき、飛んだり登ったりすることが困難になったり、しつけをすぐ忘れるなど知的障害、視力障害などの症状が発現し、症状が進行すると死に至る怖い病気です。
これも遺伝子疾患なので、CLという遺伝子検査を調べてもらうとわかります。
□コリーアイ、コリー眼異常(CEA)
コリーアイ(コリー眼異常)は遺伝性の眼疾患です。
症状には個体差があり、一生を通じて無症状の場合もあれば、失明にいたる場合もあります。遺伝様式は常染色体劣性で、発症しない犬でも病気の素因を持つ「キャリア」である可能性があります。CEAという遺伝子検査により確定診断やキャリア犬の検出が可能です。
まとめ
こんなことを理解して、ボーダーコリーを飼ってくださいね。
遺伝子疾患が多い犬なので、繫殖犬の遺伝子検査をしているブリーダーから購入すると、上記のような疾患がないですね。
保護施設にまれにボーダーコリーがいる場合があります。その子が、数歳になっている場合は、セロイドリポフスチン沈着症(CL症)の可能性が少ないですね。この病気は、1歳以上になってからの発症が多く、発症後は、脳細胞のダメージが進行し3歳頃死に至ることが多いからです。
テレビやネットで人気だからというだけでなく、ボーダーコリーのことをよく理解して飼い始めましょう。