50代・60代、これからの人生は自分の為に楽しみたいから 健康年齢を保つために始める歩く旅
今年も夏は暑い。毎年思っているが、やっぱり夏は暑い。
今までは、家族や子どもの夏休みに合わせて夏の予定を組むことがほとんどでしたが、子どもの成長と共に子育ては卒業となりました。今までの家族中心とした夏休みの過ごし方は、自分の都合で予定を組むことが出来る年齢になったことに気が付きました。これから出来る自分の時間はどのように過ごそうか。
どっぷりと昭和の時代に生まれ育ち、平成から令和へと働きながら子育てをしてきた私たちにとって、これからの生き方にも、どうすれば良いのかと考えることもあるのではないでしょうか。
そもそも、あと何年、人生が残っているのか
人間には寿命があるので、歳を重ねると必ず老いが迫ってきます。白髪や老眼を実感し、歳をとったと感じることが増えてきました。そして、あと何年、人生が残っているのか。
日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳と言われていますが、健康年齢となると、男性女性とも平均年齢はぐんと短くなり、男性が約72歳、女性は約75歳です。
平均寿命は良く聞く言葉だけれど、健康寿命って何?
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とあります。
人間は誰もが必ず老いるので、加齢とともに出来ない事が増えてきます。その時になると、家族や社会に助けられる生活を送ることになりますが、生きているのであれば、自分の事が自分で出来る健康寿命である期間を少しでも長くありたいと、切に願うのは誰もが同じです。長生きも大切ですが、生きている間は自分の事は自分で出来て、楽しめる期間でありたいものです。
そうすると、平均寿命も大切ですが、健康寿命にも大きな意味があることが分かります。そして、男性72歳、女性75歳が健康寿命の平均だと考えると、自分の時間を自分の力で楽しめる期間は、そんなに長くもないのが解ります。
頭では解っている、健康に必要な運動習慣
自分が健康でいられるためには、食生活や運動が大切だという事は、この年齢になると、誰もが頭では解っています。
もし、生活習慣病で定期通院されている方であれば、診察時に医師より「週に2回は運動をしましょう」と指導を受けているのではないでしょうか。
だって、運動なんて面倒だし…
わざわざ運動なんて面倒ですよね。楽しくないし。
これからの人生を楽しみたい。そうすると、楽しめるのは健康な身体があってこそなのです。食べものが美味しいと感じるのも、旅行や買い物に出かけるにも、家族や気の合う友人と楽しい時間を過ごせるのも、健康な自分の身体があるからです。若い頃ならば、体力で乗り切れましたが、この歳になれば、もうごまかしは効かなくなります。そう、健康な身体でありたいのです。
健康のために頑張る運動は続けるのが難しいです。しかし、自分が楽しいと思えることならば、自然と自分の生活の中に入り込んでくるかもしれません。
だまされたと思って、出かけてみる
登山やハイキング等は、一時のブームが過ぎたかもしれませんが、それでも山に行けば私たちと同年代の方が非常にたくさんいます。ソロの方もいれば、ツアーや団体、仲良し女性グループも、ご夫婦も。自分が思う以上に、世の中には運動を楽しんでいる人がいるのです。
その他にも街歩きや街道歩き。霊場巡りや、七福神巡りも楽しいですし、意外と身近にあって気づかないような川沿いを楽しむコースなど。なかなかコースを組むのが難しいかもしれませんが、自分が楽しければ完璧でなくても良いのです。大切なのは自分が楽しいと思えることです。
歩いて旅をするのが楽しいと思えると、月に数回は出かけたくなってきます。歩く事に慣れてくると、歩く事が苦痛でなくなり、普通になってきます。
そして、子育てを卒業した私たちは、これからの人生を自分の為に楽しめるのです。今まで本当に大変でした。これからの人生は、自分の為の時間です。今ある時間を健康な身体で楽しんで、自分の人生が終わるころには納得できる時間であったと思いたいですね。
参考)厚生労働省e-ヘルスネット 平均寿命と健康寿命