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たった一言で今から変わる!遊んだおもちゃを自分で片付けるために必要な関わりとは

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は子どもたちが遊んだおもちゃを自分で片付ける方法についてご紹介していこうと思います。

自分の事をやらない子は多い

子どもたちに「家のことをお手伝いをしてもらえたらなぁ」なんてことを思ったことはありませんか?

いえ、そんな事は高望みなのかもしれません。

それでも、自分の事ぐらい自分でやってもらいたいと思いますよね。

しかし、そんな親の思いもそう簡単には届きません。

自分からやる事ができないならまだしも、言われた事もできないのは困ってしまいます。

そもそも、子どもに自分でやってもらいたい事とはどんなものがあるでしょうか。

年齢によってもやってもらいたい事は様々ですが、例えばこんなことがあるかと思います。

・自分の使ったおもちゃを片付ける
・衣服を着替える
・食事をする

いかがでしょうか。

恐らく、多くの方が「あー、そんな事を当たり前にやってくれたら助かるのになぁ」と感じたことでしょう。

全部を自発的にやってもらうなんて事は遠い夢のように感じてしまうものですが、実はある言葉をかける事によって自分からやってくれるようになるのです。

では、その言葉とは一体どんなものなのでしょうか。

使ったおもちゃを片付けてもらうには?

今回はおもちゃの片付けを例にあげていこうと思います。

子どもたちが使ったおもちゃを片付けるようになる魔法の言葉。

それは「片付けてくれると助かるな」
そして、終わったら「ありがとう。助かったよ」です。

そうやって話してみてください。

「え!?それだけ?」と思ったあなた。

子どもたちに実際にそういった言葉をかけたことはありますか?

恐らく1,2歳くらいの小さな頃であれば、自然とそんな言葉が出てくることがあったかもしれません。

しかし、子どもたちが大きくなるにつれて、そういった事を言うのは段々と恥ずかしくなってきてしまうものです。

でも、そんな恥ずかしい気持ちは取り払って、素直に感謝の気持ちを伝えてみてください。

なぜやるようになる?

なぜ「助かる」という言葉を使うと、子どもたちは自分の事をやるようになるのでしょうか。

それは、人の役に立つことが出来たと感じるからです。

「自分のことは自分でやって当たり前だ」という意識を持って子どもと関わってしまってはどうでしょうか。

それだと、誰かの役に立ったという達成感は得られません。

すると、それは子どもたちにとって目的のない行いとなってしまうのです。

しかし、自分のやったことで、他者を喜ばせることができたと感じられるとどうでしょうか。

当然、その方がやる気は出てきますよね。

それはつまり、自分のやるべき事をこなすというよりも、家族という集団への貢献ということになります。

そもそも、人間が充実感を感じるためには、自分が他者に貢献していると感じることが大切なのです。

そのため、「自分のために行う」という意識から「他者のために行う」という方向へと意識を変えることで、それが原動力となるのです。

ただし注意点も

魔法の言葉はおもちゃの片付けに限らず、何かをやってもらいたいような様々な場面で使うことができますが、使う際にはいくつかの注意点があります。

ただ使えば良いというわけではないため、話す前に少し考えることも必要です。

①相手を評価しない

「やってくれたから私が助かった」というように、自分がどう感じたかを伝えることが重要です。

それは、本人に対して「頑張った」だとか「よくできた」だとかいったような評価をすることではありません。

自分が上に立ってものを言うのではなく、子どもたちと対等な目線で言葉をかけてみてください。

やってくれたことによって「助かった」「嬉しかった」といったように、子どもの行動によって生まれたプラスの気持ちを相手に伝えてみてください。

②「当たり前」という意識を捨てて感謝する

「とは言え、自分の事は自分でやって当たり前だから」

そんな気持ちは、魔法の言葉を使いながらもそう簡単には変わらないと思います。

しかし、心の中でそうやって思っていると、どうしてもそれが表情や声に表れてしまうものです。

すると、子どもたちに対して説得力がなくなってしまい、魔法の言葉は意味のないものになってしまいます。

しかし、「自分の事を自分でやるのが当たり前なのか」というのは、今は関係ありません。

ただ感謝の気持ちを伝えるだけで良いのです。

子どもが自分の事を自分でやってくれたら、親として「やりなさい」と怒るという必要もなくなりますよね。

何をどう考えたって、自分でやってくれたら手間は確実に減るわけですから、それに対して感謝の気持ちを持ったって良いわけです。

③必ず毎回言う

魔法の言葉は、1回言えばそれで終わりではありません。

大切なのは、毎回必ず声をかけるようにすることです。

どうしても習慣がついてくると、言わなくなってきてしまいます。

しかし、当たり前のことに毎回言うことにこそ価値があるのです。

「当たり前の事をやってくれるあなたに関心がある」という事を伝えるために、必ず毎回言うようにしましょう。

やらなかった時や、忘れてしまった時には、それに対して関心を示す必要はありません。

つまり、何も言わなくて大丈夫です。

あくまで、「しっかりとやっている姿に感謝する」という意味があることを忘れないようにしましょう。

まとめ

今回は、子どもたちが遊んだおもちゃを自分で片付ける子になる方法についてお話ししました。

子どもたちが自分の事を自分でやるためには、
「〇〇してくれると助かるな」
「ありがとう。助かったよ」という言葉をかける事が大切です。

「助かる」という言葉を使って、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

他者に貢献できたという事を感じられるようにすることで、それが子どもたちの原動力となります。

ただし、
①相手を評価しない
②当たり前だという意識を捨てる
③毎回必ず言う

という3つの注意点は忘れてしまうと、魔法の言葉は効果が薄くなってしまいます。

「うっかり余計なことを言ってしまった」なんて事がないように、少し考えてから話すようにするのも良いかもしれません。

貢献することが楽しくなれば、自分のことに限らず、家事の手伝いへと広がっていくかもしれませんよ。

困っている方はぜひ試してみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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