Yahoo!ニュース

今シーズンの「高速ホームラン」トップ10。大谷翔平の116.7マイルは4位。さらに速いのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェイク・バーガー(シカゴ・ホワイトソックス)Apr 18, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月18日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1回表にホームランを打った。スタットキャストによると、この打球は初速116.7マイルを記録した。

 今シーズンの初速トップ5(4月18日時点)は、1位がマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)の118.6マイル(4月11日)、2位がジェイク・バーガー(シカゴ・ホワイトソックス)の118.2マイル(4月18日)、3位がジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)の117.8マイル(4月2日)、4位が大谷の116.7マイル(4月18日)、5位はスタントンの116.3マイル(4月8日)だ。

 6位から10位には、ヨーダン・アルバレス(ヒュートン・アストロズ)の116.0マイル(4月8日)、ジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ)の115.9マイル(4月14日)、ホルヘ・ソレーア(マイアミ・マーリンズ)の114.0マイル(4月5日)、オースティン・ライリー(ブレーブス)の113.3マイル(4月3日)、MJ・メレンデス(カンザスシティ・ロイヤルズ)の113.2マイル(4月3日)が並ぶ。

 トップ10にランクインしている「高速ホームラン」を打った9人中7人は、1シーズンに35本以上のホームランを記録したことがある。より細かく言えば、37本以上だ。

 一方、あとの2人、バーガーとメレンディスメレンデスは、通算でも20本塁打に達していない。それぞれ、14本と19本だ。

 ただ、メレンディスメレンデスは、2021年にAAとAAAの計124試合で41本のホームランを打っている。バーガーのシーズン最多は、2021年にAAAとメジャーリーグで計19本だが、今シーズンのホームランはすでに5本。26打数で5本なので、5.2打数に1本のハイペースだ。

 メレンディスメレンデスは、メジャーリーグ2年目の24歳。バーガーは、3年目の27歳。今月10日に27歳となった。2人とも、これからスラッガーとして台頭するかもしれない。

 ちなみに、オルソンの118.6マイルは、2015年以降の「スタットキャスト・エラ」では10位タイに位置する。こちらのトップ3は、スタントンの121.7マイル(2018年8月9日)と121.3マイル(2020年7月25日)に、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の121.1マイル(2017年6月10日)だ。初速120マイル以上のホームランは、この3本しかない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事