宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。

東京都港区には、タモリさんの番組で「一番暗い暗闇坂」の称号を得た、麻布の暗闇阪があります。

江戸時代の町割りがそのまま残された麻布十番

2000年に地下鉄の駅ができるまでは、落ち着いた下町的な雰囲気を残る陸の孤島であり、わざわざタクシーで訪ねる人も多かった麻布十番。

交通の便が悪かったせいか、江戸時代の町割りが残され、江戸創業のそば屋さんや、明治創業のたい焼き屋さんを目当てに訪ねる人も数多くいます。

商店街をわき道に入ると、いくつか坂があります。

江戸時代の麻布十番は、高台に複数のお寺があり、ふもとに町屋が並んでいました。その町割りや江戸時代の道が、現在も多く残されています。

七面坂をのぼり、右へ折れると大黒坂。タモリさんは「坂の湾曲ぶりは絶妙」とコメントしています。

坂の名前のもとになった大黒天を右手に見てさらに進むと、名坂のスクランブル交差点があります。

引用　Yahoo!マップ

名坂のスクランブル交差点

タモリさんが「名坂のスクランブル」と名づけた交差点です。

各坂の名称一覧です。

大黒天があるから大黒坂、松があるから一本松坂、狸が出るとされた狸坂、暗いから暗闇坂。坂の名づけは、意外に単純なもののようです。

暗闇坂

都内にいくつもある暗闇坂ですが、『タモリ俱楽部』の企画で照度を測ると、いちばん暗かったのがこの暗闇坂です。

暗闇坂のふもとには、昭和風の庶民的なパン屋さんであるサンモリッツ名花堂。紅茶ケーキがおすすめ。

麻布山善福寺

少し歩くと、麻布山善福寺。

江戸時代には寺が並んでいた丘には、善福寺や元麻布ヒルズというマンションが建ちます。タモリさんは「あのマンションはちょっと…」「その威容はどこか怖い印象」とコメントしていました。

善福寺は、あの織田信長に歯向かった歴史があります。

信長が石山本願寺を攻めたさいに、援軍を送ったのです。

境内の大銀杏の木は、印象的な景色でした。