来週19日(木)は、関東平野部でみぞれや雪の計算に?
偏西風が蛇行し、南岸低気圧の影響が大きくなる?
東京都心は今月に入り、ぱらつく雨は降ったものの、きょう14日(土)現在、降水量は、まだ0.0ミリのままとなっています。このまましばらく冬晴れが続く予報となっているのですが、来週19日(木)頃の天気に変化が生じています。
上図のように、これまでの予想よりも、偏西風が日本付近で南に大きく蛇行するような流れとなるため、その前面で低気圧(いわゆる南岸低気圧)が顕在化し、それに伴う降水域が関東地方へも広がる計算となっています。下層寒気もあまり弱まらないまま、降水域が広がる計算となっているため、内陸を中心に平野部でも、みぞれや雪が降るような気象条件が計算されています。
ただ偏西風が南に蛇行する具合により、南岸低気圧の位置や発達の仕方が大きく変わるため、再び降水域がかからなくなる可能性も考えられます。つまりブレ幅がまだ大きな状態となっていて、かなり不確実な状況ではあるものの、今後の計算変わりを含めて、注視しなければなりません。
不確実性が大きいものの、都心でも雪が降る計算に
まだ不確実性が大きいので、あくまで今現在の計算としてとらえてください。南岸低気圧に伴う降水域が関東地方へ広がってくるのは、19日(木)に日付が変わる頃からで、気温の低い山沿いは雪の計算です。その後、朝にかけて、降水がしっかりするとともに、内陸の冷気が南部にも氾濫してくるため、都心あたりでも、みぞれや一部で雪が降るような計算となっています。ピークは昼頃で、夕方頃まで、降水が続く計算です。
計算データは、みぞれや雪を示唆
最新のGSM(数値予報)による東京付近の計算データをみると、雨か雪かを判断する時に最も重要視する上空500メートル付近の気温が氷点下となっていて、これは降水があれば、雨からみぞれや雪に変わる可能性が高まってくる温度場といえます。
実際、東京付近の地上の予想は、気温が1度台まで下がっていて、降れば、みぞれが予想されるような気象条件となっています。地上の気温が1度未満となれば雪となり、降水量によっては、積雪が生じてもおかしくない気象条件となります。とはいえ、まだ計算変わりが起こる可能性も十分にあるため、積もる積もらないを議論するには時期尚早ではありますが、今の計算のまま推移するならば、そのような状況となる可能性も考えられます。今後の情報に、念のため、ご注意ください。