タモリさんも興味津々 高級住宅地・白金の途切れた道路、何のために作られたの?
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平たんなイメージに反し、台地の地形が多い東京の山手線内。多摩方面から南東方向に台地が伸び、手の指のようにいくつかに分かれます。
そして、渋谷の南にある台地の先に白金(しろかね)が位置し、白金台駅の標高は約30mにも達します。
高級住宅地の白金(しろかね)
白金の中心部は、背の高い木々が印象的な、落ち着いた通りです。
白金の東側には、かつての大名屋敷の敷地を転用した、邸宅や学校が並びます。
そして白金の西側には、国立科学博物館附属 自然教育園があり、都心とは思えない森が残されています。
この自然教育園は、白金の豪族の住まい、大名屋敷など、時代によって用途が変遷し、土塁や貴重な植物が残された、都会の奇跡のような場所です。
ナゾの道路
自然教育園の北側には、誰も通ることができず、何も置かれていない不自然な短い道路があります。
花を植えたプランターは、飾りのようにも見えますが、入念に立ち入り禁止を訴えているようにも見えます。
また、首都高の下を走る道路は、不自然に歩道が途切れています。
なぜこのような、不自然な道路ができたのでしょうか?
実は首都高が、自然教育園を貫通する計画があったのです。
自然教育園に道路を通す原案は戦前からあり、左図では点線で示されています。実際には、大きな反対があり、自然教育園の用地のすみを通すことになりました。
自然教育園を貫通する道路計画の名残りが、不自然な通れない道路だったのです。歩道が途切れているのは、少しでもトンネルを小さくし、植生への影響を少なくしようとしたものです。
(参照資料 国立科学博物館附属自然教育園飛び地にかかる調査報告書)
白金には坂や複雑な路地が多く、このことも自然や町並みを守ることにつながりましたが、自然教育園については、人々の努力と調整がありました。
上のエピソードは、ブラタモリ白金編で紹介されました。
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