主役となる鳥捕獲できず 神事中止
鵜様不在、吉凶占えず 地震で崖崩落が影響 羽咋・気多大社「鵜祭」の主役
北國新聞社16日未明に羽咋市の気多大社で営まれる国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」の主役となるウミウ「鵜様(うさま)」が、今年は捕獲できず、鵜様の動きで新年の吉凶を占う神事は2年ぶりに中止となった。近年の温暖化による生息環境の変化に加え、能登半島地震で捕獲場所の崖が崩落したことが響いたという。2012年以降、捕獲できなかった年は7回となり、捕獲できた年の6回を上回り、関係者は伝統をつなげる難しさを痛感している。